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もう一人の私と等身大人形で遊んでみた
お久しぶりです。明後日の狩人です。また小説書きましたのでよければお読みください。感想もどんどんお待ちしております。
では、お楽しみください〜


 寝転がりながら、ネットサーフィンをしていると、面白いサイトが見つかった。なんでも、「あなたの人形を作ります」という変なものだった。色っぽい広告がいっぱいあるサイトだったが、なぜか下の方に「よかった」とか「今までで最高」とか高評価のコメントが多く書いてある。
 私は、机で同じくネットサーフィンしている、もう一人の私に「こんなのあった。」と言ってみる。
「変なのー」とその彼女は言った。それでも、目をぱっちり開けて書かれていることを興味ありそうに読んでいた。
 そこには“あなたの人形を作りますということ。費用は後払いでいいこと、購入者には一切の害がないこと”などが書いてあった。
「いかにも、いかがわしい。」
「まあ、お金あるから行ってみない?」
日頃から、分裂してバイトしていることもあって、程々に貯金があったこともあり、胡散くさかったがそのサイトに応募をしてみた。

 二週間ほど待ち、指定されたとあるマンションに来ることになった。実際に行ってみると来る時の電車は満員だったし、その中でスマホをいじりながら私ともう一人の彼女で他の乗客の人の体温で暑くなっていたその場所に嫌々ながら立っていた。指定された場所が都会だったこともあり、道中は満員電車、もしくはバスで移動し目的地にたどり着いた。
 人の体を人形として作るということをするために、予め参加者のDNAが必要だと言われ、サイトに書いてある支持に従い送られてきた封筒に、綿棒で私の舌の粘膜を入れて送っておいた。
 今の時代は髪の毛一本からでも、人の体が作られると言われているので、マナーとして他の人の髪の毛や爪一つでも盗んじゃダメだという法律があるにはあったが、そこまで気にしている人も多くなく、それは無いも同然の法律だった。サイトにはそのことも事細かに書いてあったが、あまり気にしていなかったので、私は気にもせず舌から採ったDNAのサンプルを送っていた。

 やっとたどり着いたそのマンションの一つにそれっぽい会社名が書いてあった。部屋番号を確認してその部屋に向かう。普通こんなことしないよなーと心のなかで思いながら、隣に一緒にいた分裂した私にアイコンタクトで、双子って説明するんだと合図していた。そうしないと後々でややこしいことになることが多かったからだ。
 部屋に着き中に入るそうすると、研究者っぽい服装の人が「お待ちしていました」と言いソファーのある待合室に通された。見たところその場所にいたのはその研究者さん一人で名前は李さんというらしい。
 その研究者さんは私たちに紅茶を用意してテーブルに置き簡単にその人形を使ったいかがわしい事の説明をしていった。まず、時間は決まっておらず三時間以上は時間によらず決まった料金を払うらしく、李さんによると部屋代よりもむしろ人形代のほうが高く付くらしく終始人形の話をするときだけは李さんはにやにやしていた。
(気持ちわるっ!)
と思いながらも、身体は徐々に近づいてくる自分の体を使った遊びに期待を示して待っている時間が長く感じられた。恥とは思いつつ体の奥が疼いてきて、手や腿の皮膚が熱くなる。
「では早速、人形のいる部屋に案内します。」
と話を終えて、李さんは手招きをして私たちを呼んだ。テンションが高いもう一人の私は、私の肩に乗っかかり体重を私にかけて抱きついていた。かすかに聞こえる興奮している息遣いに、心臓がドクンドクンと反応する。耳に到達するかすかな喉の音に、項を掠める彼女の指先の空気が、鳥の羽を撫でる時のように甘く感じる。
 ドアを一枚くぐるとそこには床一面にビニールの埃よけが敷かれていた。真ん中にはダブルベットがあり縁の取っ手などはなくマットレスの上にピンク色の掛け布団が置いてあるそこには死んだような人の体が無造作においてあった。
「えっ」「っ!!」
私も後ろの彼女も声を詰らせ病人用の服を着せられている私の人形から視線を逸らせずにいた。李さんの説明によればこの人形の体は私の遺伝子から作られていて、作られてばかりなのでもちろん意思はないようにできている。痛覚や苦痛の感情は最低ラインまで抑えられていて、大量生産用に簡単に作られるようになっているという。そのため身体に刺激を加えても簡単な反応しか示されなくなっているらしく、それも売りだと行っていた。
 ある意味“それ”を目の前で見せられたことに私はショックを感じてそれまでの期待が冷たく冷めていくのを感じた。
「いかがですか?」
と李さんが声をかけて私は現実に戻ってきた。
「ぁあ、はい、すごいです。びっくりしてしまいました。」
隣の彼女も頷いていた。
「そうですか、では私は退室しますので、」
と言い残し李さんは扉を開いて外に出て行ってしまった。
「どうしよっかー」「とりあえずあんたに任せる。」「あ、うん、って、えっ」
彼女は体を消して異世界に消えていった。任せるってただやりたくなかっただけのことを私に押し付けただけだろ。と自己嫌悪し、
「あーどうしよー」
ともたつく、さっきの李さんの話だと、この人形はこの部屋中に隠されている装置によって部屋にいる人間に“人形”の感覚を感じているように脳に信号を送ることができて、そのことを遠隔操作でしてくれるそうだ。なので私はこの部屋にいるだけで、この人形の感覚を自分の体で感じることができる。つまり、この部屋にいるだけで私はこの部屋にいる全員の情欲を煽ることが可能だ。私に何かされるのを察して彼女は虚空に消えてしまっていた。気が向いたらまた出てくるかもしれない。というか、この状況は何なんだろう。
 ベットの上には、かすかな呼吸の音を立てる私の人形がある。目に光はなく、これからされることを思えば意思がないほうがまだましだったのだろうと自分を納得させる。この人形自体に意思はないなので、この人形が感じる快感はそれほど多くはないはず、緊張しつつもこの人形を使ってドキドキすることをするのだから、気持ちを整理して自分がされたいように普段もう一人の私としていることをやってみる。
 いつもなら、彼女は何をされたいのか案に私に伝えてくる。だがこれは人形なだけにそれはない。服を脱がせるのは恥ずかしく、その人形の胴に手を添えた。服越しにその体を感じてしまう。同時にその人形の感覚が伝わってきて、思っていたよりも無感覚なそれに逆に息が上がってくる。「やばい、これ」と感じながらゆっくりと腰のくびれを服の上からなぞり、また、服の中からも探っていく。頭のなかの片隅にはこの人形の感覚が伝わってきていた。だがそれとは違い自分の体の同じ場所にも熱のようなものが広がっていた。体が元々触れていない私の体に対して勘違いをして気持よくさせる信号を送っているのだ。そのことに戸惑っている自分もまた自分自身の気持ちを撫でる。
「そろそろ、出てきてほしい」
ともう一人の私に頭のなかで話しかけるが「まだダメ」だとそっぽを向かれてしまう。再びその私の人形に触り始め、私の性感帯である腿の間を触る。頭のなかには自分の体と、もう一つこの人形の体がありそれがどう触れられているかを肉感的に伝えてくる。体が熱くなるが冷房の聞いた部屋なので汗が滲むことはなかった。目に光のないその人形に「気持ちいい?」と声をかけてその唇にキスをする。心臓の鼓動が一気に早くなり呼吸ができないほど息も詰まる。長く感じていれば体がおかしくなりそうな感覚を全身で受けて、早く終わらせようと指先に力がこもる。動かない舌先に自分の舌で触れその接触を頭のなかでパズルのように合わせる。
(ぼーっとする)
ふわっとした感じがしてきて体が浮かんでくるみたいだ。いつももう一人にされている時も顔がとろけて来るとこんな感じになる。この人形から伝わる感覚は冷たいものだがそれが私に合わさると不思議とぼーっとした感覚になる。
 気が付くと小さい胸から胸の真ん中がわかるほど服に形が現れていて私のほうはそれほどでもないのにと恥ずかしい気持ちになっていて、服が動くごとに小さいながらも強い感覚が自分の同じ場所にも伝わってきた。
「あぁ、我慢できないじゃん」
とつい言って、人形の着ている服を下から脱がしていった。ブラジャーも無しで直接服に擦れていたその果実は触れていそうにしていて、爪で頂点を擦るだけで、信じられないほど痺れてしまっている。
(羨ましいー)
と中にいるもう一人が言う。囃し立てるそいつに構わずにいつもするようにゆっくりそれを口に入れて刺激していく、
「ぅあ、んっ、はぁ、」
少しずつ意図しない声が自分の喉から出てきて、でも気持ち良く愛撫しようと小さく感じられるかそうでないか、のギリギリで刺激する。強くその果実を一噛みして、人形の顔の方に近づいていってその唇を人さし指で撫でる。息が高まっているそれに、再び舌を入れるが相変わらず反応はない。右手で胸の頂点をギュッとする。人形は呼吸を震わせる。私には体が敏感だから、それだけで強い快感が伝わってくる。
「っ、はぁ、そろそろかなっ」
私は能力を使って体を分身させてこの人形の下半身に行かせた。人形はまだ下着をつけていて分身の私は微かに反応する下半身から、それを脱がせていく。
「ぅう、あぁ、早く脱がせてよっっ」
と分身に言って自分の腿にある快感に拒否の感情を表す。分身もそれを脱がしていくだけで感じられる快感に戸惑っている。
「ぁ、ーっくっ、」
分身が腿から股の関節を舌で舐めている。
「なっ、やっ、ーぁあっ、っあ、」
同じ私ということもあり人形の体を気持ち良くしていく。それは、遠回りに私の体を攻めていき私は自分の体をねじらせてしまう。分身は人形のアソコの上にある敏感な部分を指でつついていく、その度に無茶苦茶にされるみたいなさざ波が下腹から上がってきて胸の果実も一層固くなってしまう。
「っ、そこ、だめ、良すぎるからっ、」
そう言いながらも、私は分身を増やして、胸の頂点を食む分身、手の指と足の指をカプリと噛んでいる分身、人形のアソコを攻めている分身も二人に増やして交互に舌をアソコに這わせる。
「はぁ、やっ、気持ちいいー、あぁんっ、あぅあっ、」
(そうだね、気持ちいい?)
頭のなかで声がして、普段の彼女が質問してきた。
(っ、ばか、出てくんな!っつ)
「それやだなー」
「えっ!」
後ろを向くと、いつもの彼女が手にドロドロに濡れた張型を持ってにこにこしていた。
 私は自分の血の気が引いていくのが分かった。
「あんたのって、直接触れてないから、ほら」
彼女が、私の体の胸の突起を触るととたんにそこから体が求めていた快感が溢れていた。
「なっ、急にしない、ぅん、あーぁ、んっ、」
自分の体に触れられているのが誰か判らなくなるほど体から快感が溢れていた。不思議にも他の分身たちは人形の体を愛撫することを止めずきょとんとした顔をしている。
「じゃ、入れるよ」
と淡白に言われて心の準備もできないまま、私のアソコに彼女のモノが入ってくる。
 敏感になっていたそこに刺激が加わればそこが気持ちよくなるのは当然で、彼女がいつも通り胸とアソコを一緒に触っていって、気持ちいいが抑えられない。
「はぁ、あー、あー、いっ、はぁっ、いっ、くっー、ぁーー、っっ、んっ、ぅんんっ、っっ、ーっ」
彼女が私の奥を突き耐えられなくなって、イってしまう。ヤダとかムリとか子供みたいにいう私を他所にそのまま、彼女に何度もイかされる。快感から逃れようと手を動かすと間違って下にいた人形の体に触れてしまい、胸に触れるだけで、自分の同じ場所に快感が走り頭が真っ白になる。
 意識が戻っても全身に感じる分身の単調な接触は止むことはなく、少し動かすだけでイきそうになっている。下を見ると人形はもう耐えられないと訴えそうなほどに震えていて、でも最後の一突きがないためにイケないでいる。体をイかせようとする反応が、私にドクンドクンと伝わってきて、自分の体までそれを求めているような感じさえする。もう一人の彼女の愛撫はゆっくりしたものに変わっていて、余裕のある身体で下の人形を気持よくさせようとした。
「へー、エロいんだー」
もう一人が言った。
「ばか、黙れ」
イかせられたことが恥ずかしくてつい冷たくする。
 人形のアソコに人差し指を入れて、親指で上の粒の膨らみを撫でる。顎に手を当てて唇にキスをする。触れられていなかった舌に感触があるだけで気持ち良いのが強く伝わる。両方の胸とそれ以外の性感帯にも数えきれないほどの舌が這っていて、その扇情的な情景にも興奮は冷めないでいる。
(やばいから)
股の付根に無数の手が這い、出てくる汗も全て舐め取られる。
「こんなの、気持ちいいに決まってるっ」
冷めた気持ちも徐々に高まっていき、もう一人の彼女は私の中にあった張型をその人形の中に刺した。
「ぅっ、ーーっ」
自分に直接されたことではないのに、伝わってくる感覚に逆らえない。部屋にいる分身全員がおかしな吐息を吐き、それでいて気持よくするのを止めない。
体が全部気持ちよくなり、耐えられないものが溢れてきそうだ。張型が奥の壁を突き、指で中から気持ちいいスポットを押しつける。胸の先の快感とアソコの熱い一点が全身に広がり人形の絶頂を分身たちも同時に感じていた。自分でアソコを突くだけで気持ち良いのがアソコから止め処なく来る。
「はぁー、ぁーー、っんー、ぁーーー、っっっ、」
アソコがビクンビクンと痙攣し、これまでで最高の快感で体が満たられて、幸せな感情が沸々湧いてきて、幸福感に体の感覚が無くなってしまう。
「あっ、んっっ、」
収まったあとも断続的に続く快感に後ろから抱きしめられる感触とが混ざり、先程に比べれば小さい幸福感に包まれて私は眠気に負けてベッドで眠ってしまった。


 その後、人形がどうなるのか聞いてみた。李さんは
「あなた達が使えば用済みですし、廃棄です。」
買うとは言っても私たちの払える金額では無かったので、人形のことは諦めようと思った。
「また、ここに来られるのでしたら、倉庫に残しますが?」
と言われて私はびっくりして「じゃ、そうしてください」と言ってしまった。
 自分の容姿の体がどこかに置いておかれるのは不安だが、また来ることに彼女と話をして決めてしまったので仕方ないなと思ってしまった。





いかがでしょうか、個人的にこんな人形あればいいなな感じで書きました。感想などお待ちしております。ではまたお会いしましょう〜
【 2016/08/24 05:43 】

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