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お久しぶりです。明後日の狩人です。 今日も人形っぽいのです。次からはちゃんと人間同士に戻りたいです。 書きたいものは書いた気がする。 過去の時間から実物を切り抜くってかっこいい! それではどうぞ〜
「ふぁ〜ん」 会社から家まで帰宅の途を歩いていると、まだまだ、夜は冷えるものだと感じる。家に帰れば、私と同一存在である彼女が自分の疲れを癒してくれるということは私を安心させていた。 家路につく途中に、アダルトショップがあってそれを見て今日するプレイを思いつく。緊張しながらショップの中に入り、店員さんにプレイに必要な物の場所を聞く、お目当てのもの目薬のような小さい容器に入った媚薬を買う。おまけでお試し用のローションも付いてくる。 そのような店にあまり縁のないため、店のレジの作りやおまけなど不満が残ったが目的のものは買えたのだった。 少し遅くなったことを家にいる私は、私のことを心配しているだろうかと携帯で連絡を取り遅くなることを伝える。
家に帰るともう一人の私は、見ていても温かい料理を用意していた。今日の会社でのできごとを話しながら、二人で料理を食べて、後片付けを済ませて着替えをして、まだ出していたこたつに二人で入り軽くキスをしていた。 「やばい、ふわふわする」 「一日ぶりの、私の味がする」 口腔を舌で這って、背筋がぞわぞわする感覚を全身が感じる。家にいた私の甘い匂いが鼻腔に入り、体の奥の敏感な部分がキューと痺れる。 「はぁーー」 5分程のキスを堪能し、私たちは王子様と姫のようにぎゅっと抱きしめ合いながらそれからの時間を過ごした。ホラー映画は怖いので、韓流のドラマでも見ながら、二人は今日一日の疲れを癒す。 「ところでさ」 「ん、何?」 「今日買ってきた物って何っ?」 「あぁ、秘密」 「私と、あんたの間に秘密も何もないけど」 と言いつつ、彼女は存在を消して私の中に潜り込んできた。 (ははぁん、そういうことか、相変わらずエロいね〜) と冷やかしてくる。彼女からすると、私が媚薬を買ってきて一人でHをするのがお気に召さないかと思ったが、そうでもないらしい。 「そういうことだから、あんたは眠っててよ」 と私が独り言をいうと、 (私は快感だけ味わうから) と言って意識の底の方に消えてしまった。 「よし、これで一人きりだよ」 自分が気持ちよくなるための彼女へのスキンシップだと思うと罪悪感が残るがしかたない。 必要なものを用意して私は準備を進めた。
寝室に行って、ベットの周りをシーツで濡れないようにする。ベットの横にバイブを三つとローションを備えて買ってきた媚薬を置いておく。 今日のご都合主義的特殊能力はタイムキープだった。ある時間における物や人を時間平面上から切り抜いて現実の世界で固定する。試しに能力を使ってみると昼間にここで掃除をしていた。私の嫁が掃除機をかけている様子がそこに現れた。その彼女は床のホコリを見つめたまま固まっていて、呼吸もしていないように見える。掃除機のコードは途中で切れていて、コンセントにはつながっていなかった。掃除機と彼女の姿だけをくり抜いて現実世界に投影しているのだ。 試しに、彼女のほっぺたを指で掴んで引っ張ってみると自分のほっぺたに引っ張られた痛みが感じられた。私と彼女の体が融合しているため、彼女の過去の存在に刺激を加えると私自身がその刺激を味わうらしい。 掃除機を持った彼女を消して本題に入る。この能力は過去にその場所にいた物や人物を現在の時間に再現する能力だ。ただし、対象が静止画のように固定されてしまうため、あまり過度に動かしたりはできない。 「よしっ、ゴクッゴクッ」 準備を終えた私は、用意しておいた媚薬を飲んでベットに寝転がり妄想しながら自慰をし始めた。媚薬のせいで血液の循環が速い、心臓の鼓動が速くなり全身から汗が吹き出る。その生理現象と比例して、衣服の上から触る乳首も感覚が鋭くなっている。左手で太ももや腰を撫でて気持ちよくなってきたところでショーツの中に手を潜り込ませる。ショーツの上から指の腹で敏感な部分をなでて、快感が溜まってきたところでショーツの中で爪の先で陰核や陰唇を引っ掻く。思わず声が漏れそうになり右手で口を押さえた。 「ぁぁ、んんっ、ぅぅ」 乳首や秘部の性感を指でくすぐって全身の快感を呼び起こしていく。 媚薬のせいでいつもよりも全身の感度が上がってしまっていた。指で乳首を擦るだけで乳房に体の奥に気持ちいいのが伝わっていって、秘部も陰核を押すと足先まで痺れるような気持ちよさが広がっていく、膣口から液体が漏れてきてそろそろかと衣服を脱ぎさって、湿ってしまったショーツもまとめてベットの隣に置いておく。 時計を見ると10時をまわっていてここでやめて寝てしまおうかとも考えたが、好奇心と興奮に逆らえずに自慰を続けていく。
裸のままベットに仰向けに寝て膝を上げた状態で秘部や、乳首を擦る。目を瞑って、誰かの手で自分のいやらしい部分を嬲られていると想像するだけで、溢れてくる汁がさらに増えていく。乳首や乳房を自分で揉んで同時に見知らぬ誰かにキスを受けている妄想をして、唇からの甘い痺れが脳を溶かしていく。秘部を撫でる指の動きが少しずつ激しくなって、腰が何もしなくても前後に動いてしまう。 「はぁん、――ぁあ、ぅああ、あっ、んんっ」 イってしまいそうな刺激が下半身を突き抜けて、下腹の奥に染み込んでくる。腰を振るのを速くして、イキそうなのを必死で押しとどめる。 「あーっ、あああ、はぁあああんん」 秘部から愛液が溢れて、足に力が入って腰がビクビクする。軽くイってしまったみたいだった。 乳首の先と陰核から全身にイった余韻が溢れてくる。息を落ち着かせて体を起こして、能力を発動した。 『タイムキーパー!!』 そう叫ぶと先程まで自分が寝ていた位置に全裸の私がスーっと浮かび上がった。体は空気に固定されているように動いていない。先ほどのイク寸前の状態で出現したので、顔は快感に歪んで今にもイキそうだった。淫らに突き出したお尻が物欲しそうに誘っている。 「ゴクリっ」 生唾を飲み込んで、私は数秒前の私の体の具合を探ろうと、太ももや内股に手を這わせた。 「はあん、ぁぁ、はっああぁあー」 思ったとおり私の体は敏感な状態でそのままだとイってしまいそうな快感を感覚共有で私に伝えてきた。太ももを撫でると私の体の同じ部分がすごい気持ちよさとともに刺激を送ってくる。 私は秘部を濡らして固まっている体に手をやる。もう一つの体の上に自分の体を重ねて、膨らんだ乳房に手で揉む感触を感じさせた。その瞬間冷め始めた自分の体とは別の、気持ちいい場所から落ちてこないこの私の体からありえない程の快感が私自身の体を包み込んだ。 「きいっ、きもちいぃー、……んっ、はぁ、んん…」 固まった体の上に被さって胸や秘部を擦りつける。そうすると自分の体と、同じ部分に二重の感覚が走ってくる。自分のではないその体の乳首を指で摘むと 「ふぁぁ、ああああぁん」 抑えきれない喘ぎ声が喉の奥から溢れてくる。 「これ、んんっ、変な感じなぁの、ああっ、自分の体じゃなぁいのにぃ、きもちいぃの、どんどんくるぅ、んっ」 媚薬の効果と絶頂寸前の状態を継続している体からの刺激で、私の体はいつもの10倍の刺激を感じてしまっていた。興奮から永遠に冷めない体から伝わる快感は私の体のいつもは感じない部分すらも性感帯に変え、ちょっと撫でるだけでもイってしまいそうなほど体は敏感になっていた。 「もう、イキそうぉ、くるしぃ、いく、いくっ、イクッ、あああああ」 愛液が溢れている動かない私の体の秘部と、自分の秘部を何度も刺激し合って、媚薬によっていつも以上に感じている体二つ分の快感を味わいながら私は淫らな喘ぎ声を上げてイってしまった。
「はぁ、はぁ」 自分と同じ形の身体に被さりながら、私は断続的に来る絶頂の余韻を味わっていた。媚薬のせいでいつもより感じてしまっているこの体と自分が触れているもう一つの体からの感覚が混じり合って脳にとどく。 私はさらに能力を使おうと体をベットの下の方に移動させた。この場所なら能力で増えた体を遠慮なく感じさせることができる。 目の前にはさっきまで自分の秘部を擦り合っていた固まった体がある。その体の秘部からは愛液が垂れていて、閉じた足を少し撫でるだけで自分の同じ部分から快感が溢れてくる。私はもう一度能力を使った。 『タイムキーパー!!』 そうすると、また先程までの自分の体がスーっと出て、そこにある私の体の上に被さって現れた。二人の自分が重ね合わせになっているせいで、一方の体温がもう一方に伝わって、何もしなくても温もりを共有しているように感じる。呼び出した自分もまた、先ほどのイク寸前の体だった。なので、空気が触れているだけで新しく現れた体は快感を私に伝えてくる。二回イった体は一回しかイっていない体と比べても敏感で、見てみると愛液の出ている量もより多くなっていた。 私は両手でその濡れた秘部の両方ともに触れた。 「うぅ、んんぁああ、ああぅ、ああああぁぁ」 敏感なその場所に触れただけで伝わって来る快感が耐え切れないほど増え、腰が快感で消えてしまうのではないかというほどの刺激が襲ってくる。濡れた秘部に指を入れるだけでいやらしい音が出て、全く動かない魂のない体から気絶しそうな程の快感がくる。濡れた場所の近くの陰核を上と下で交互にこすると同じ陰核の感覚が交互に感じられる。通常の二倍の感覚に腰が痙攣して止まらなくなってしまっていた。 「あぁ、これ、やばぃー、きもちっいいぃん、ああぁー」 二つの陰核を交互に擦ると両方から同じテンポで感覚が来るために常に擦り続けているような感覚が気持ちいい場所を刺激する。 上下の膣内に指を差し込むと濡れているそこは私の指を拒むことなく受け入れた。二つ同時に指を入れれば二重に自分の同じ場所に快感が走る。指を抜くときは思わず膣が締め付けているような錯覚が現れるが、空気に固定されている体でそのようなことは起きない。幻の指の感触に私の本物の膣は指が入っているかのような反応を始める。 すでに、度重なる攻めで体はイキそうになっていたが、私はベットの隣に置いていたバイブを持ってきて、上下の私の体と本体の自分の体にバイブを挿入した。スイッチをいれると途端に、三人分のバイブの感覚が私の体に伝わってきた。 「ああああああああぁああああ、っああああああーーー」 媚薬に染められた体で絶頂寸前で止められた私二人分の刺激を一人の体で受けて三人分の快感に頭の中は快感で真っ白になっていた。 固定されている二人の私の上に被さり、繋がっている二人分の乳首を両手で刺激して、四つの乳首からの刺激でさらに貪欲に快感を求める。陰核を自分の裸体にこすりつけて、胸も刺激しながら、私はいつイってもおかしくないほど気持ちよくなってしまっていた。そして、 「ああああああああああっ、ああああああぁ、あああああいいいくくく、イクぅぅぅぅーー、イクイクぁあぁぁああーー、ああああイっくぅぅぅううううう、っっっっっ」 自分の体に自分自身を擦りつけて私はイってしまった。半分ほど失神して意識が消えてしまっているほどの快感で体をガクガクと震わせて愛液を膣口から吹き出してイってしまった。荒い息を吐きながら時々思い出したように自分の体に胸や秘部を擦りつけて快楽の余韻を味わう。私はイったあとの顔を見やすいように仰向けに体を起こし 『タイムキーパー』 イった体で味わう余韻を楽しみ自分とキスをした。
次の日 目を覚ますと、私は隣に自分と同じ身長と体重のもう一人の存在を感じた。 そっちの私も目を覚ましたらしく吐息だけが私の体に降りかかる。 「ねぇ」 「なに?」 「昨日、なにしたの」 ある意味自分の快感だけに固執した私に彼女からの尋問を避けられるスキルはない。 「気持ちいいからいいでしょ」 「はぁー」 「・・・何」 記憶を共有していることで二人の感情は同じものになる。もう一人が私に対して尋問することは質問している当の本人に尋問することと同じなのだ。 「私も、同じことして…」 「ええー、また今度ね」 耳から入る同じ声、肌の空気が感じる同じ形、鼻から入ってくる同じ匂い、それぞれを快楽中枢で感じながら昨日のことを思い返した。 終わり
いかがでしたか、次からはアブノーマルではなく普通の百合に戻ります。 では、次もお楽しみにー
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