2ntブログ
同僚だった男に勝手に分身させられた件
こちらは、こもりがちな女の子と場違いな男(空気)の話


 薄暗い部屋、カーテンは閉まったままで電球もオレンジ色の豆電球しか点いていない。部屋のベッドの向かいにはパソコンとデスクがあってサイズとしてはでかいペンタブもパソコンにくっついていた。パソコンの隣にはベッドが置いてあり、身長160cmほどの女が眠っていた。女はもぞもぞとしながら起き上がり、ベッドに広がったストレートにしては長すぎる髪をゴムで束ねて、玄関の近くの冷蔵庫、中にはいっている清涼飲料をコップで飲む。頭をカリカリと掻きながら、シャワーに向かいシャワー室でお湯を使い身体を洗い流す。胸も平均的に育ちCとDの間くらいだと彼女は思っている。
 彼女の名前は米倉緋衣子(よねくらひいこ)、職業はグラフィッカー、エッチな方向性のゲーム会社に絵を納品している。絵のうまいだが緋衣子だが年中仕事があるわけではない。幸い女である緋衣子はネットで絵の配信をして視聴者からもらったお金で多少なりとも生活できているのだ。
 シャワーを終え髪をドライヤーで乾かして、緋衣子はまたベッドまで戻ってきた。テーブルの上のメガネを付けて身体を拭いて一休みすると、パソコンの前に移動する。
 緋衣子が今描いているものは女性のエルフだ。線画を終えて色塗りをしている。エルフはお姉さん風で胸は巨乳、おしりのサイズも通常よりも大きく緋衣子は描いていた。ミニスカートは小さすぎてお尻を隠せていないし、パンツは紺で布地はお尻の六分の一も隠せていない。それでいてエルフのお姉さんの顔はパンツとお尻を下から見られていることに恥ずかしさを爆発させた顔をしているのだ。緋衣子はこんな絵を普段から描いている。今は朝なので配信はしていないのだが夜になると1000人ほどは緋衣子のお絵かき配信を見に来るようだ。緋衣子の描いているエルフの腰は骨の形を残しつつなだらかな曲線を描き、絵の四分の一を占めるお尻の膨らみは男性であれば必ず性的な反応をしめすほどの大きさだった。
「ふへぇ、かわいいなぁ、エルフのお姉さん」
 緋衣子は若干理性を失いながらも右手でペンを左手でコマンドを触り作業を進めていく。前にいつ美容室まで行ったのかというほど肩から腰までの半分ほどに伸びた髪は、ゴムで止めなければすぐ身体の前方へと垂れて来てしまう。お尻の大きなエルフを描いている緋衣子はウキウキしているようで、髪の束の先がちょんちょんと跳ねている。そこから小一時間ほど作業を続けて、緋衣子は八割ほどの塗を終える。疲れからか休みたくなりベッドでまた小一時間ほど眠った。日が傾く時間になり、緋衣子は小さくチッと舌打ちを鳴らす。お金のためだが配信もやっている自分として雑魚の視聴者にあーだこーだ言われるのが緋衣子は毎回キレそうになりながら、その場をやり過ごしていたからだ。食料を近くのコンビニまで買いに行き、帰ってきて買ってきたものを食べると、配信の十分前となってしまった。作業の進捗を動画ライブの説明欄に書き加え、緋衣子は「キレるなキレるなキレるな」と自分に言い聞かせる。
 マイクをセットし、スクリーンショットでライブに画面を映す。ライブ動画のコメント欄には「進んだ進んだ!」「俺が描いたほうがいい」「いい尻」「結婚して」など思い思いのコメントが流れていた。
 お姉さんエルフの絵は塗りの終盤の状態で、レイヤー分けしたエフェクトの部分にキラキラやもわもわしたエロチックなものを描き加えていく。30分ほどして絵は完成して、動画のコメントには質問やお疲れと苦労をねぎらう言葉が流れていく。質問の中には「エッチな絵を描くにはどうすればいいですか?」だったり「エロく見せるにはどうすればいいですか?」だったりざっくりとした質問が来たりする。緋衣子はその一つ一つに丁寧に答えていったが、そのうち飽きてしまってライブ動画の配信を終了した。
「今日も疲れた」
 オフレコなのをいいことに緋衣子は愚痴をこぼした。
 次の日、緋衣子のマンションの扉がどんどんと叩かれる音で緋衣子は目覚めた。
「何っ、うるさいわね」
 インターホンから誰がいるのか見てみると以前同じ職場だった知り合いが玄関に立っていた。インターホン越しに話しかけてみる。
「なんの用?」
玄関に立っている男は言った。
「ちょっと、寮追い出されて、しばらく止めてくれない?」
「なんでうちに、他にも泊まるとこあるでしょ?」
「いいじゃんな他に行くとこないんだよ!」
帰ってほしいが帰るとこがないらしい。面倒くさいが中に入れることにした。何かあったら焼こう。消し炭にしよう。
 あまりスペースがない家に背が高い頭の良さそうなだが、人によく騙されそうな顔の男が座っていた。
速見コウ、エロゲーのシナリオライター、緋衣子より一年早く入社して一年早く会社を辞めていった。三年ほど一緒に働いている。おごってもらった恩などもあり、無下にはできない人物だ。
「なんの用?」
そう緋衣子が聴くとコウは
「泊めて?」
と言ってきた。
「床で寝てね」
と冷たく返事をして、緋衣子は新しく絵の下書きを描き始める。
カリ、カリ、サッ、サッ
 ペンタブを擦る音が唯一の音になり部屋の中は静かな時間がすぎる。コウは
「しばらく出かける」
と言って持ってきた荷物の中から銭湯にいく道具を出して、部屋を出ていった。
 しばらくすると、コウは帰ってきて
「ちょっと手伝ってくれ!」
と言ってきた。
「燃やすか?」
と小声でつぶやいてから
「何手伝うの?」
と緋衣子はコウに返事をする。緋衣子はコウの近くまで行きコウは
「シナリオを書いているときにな」
「うん」
「ふと気になったんだが、俺の書いているシナリオは現実では起こらないようなことばかりを書いてるわけだ」
「うん」
「そこで、いくつかこれは俺には書けないってシチュエーションをピックアップしてみたんだが」
「うん」
「その中に分身ものってのがあってな」
「うん?」
「俺はこの前会社を首になって寮から追い出されたんだが……」
「大変」
「夜に橋荷つったって呆けていたら、異世界の俺的なのが現れて」
「うん??」
「気づいたら俺には、異世界の俺の力が発動できるようになっていたんだ」
「そう」
ということは、コウは何か変な目的でこの家にきたんだろうか?
「じゃあ、ここにいるのって」
「ああ、シナリオの参考にお前に分身ものを味あわせてやろうと」
「帰ってください!!」
 緋衣子は、遠慮なくコウを玄関まで押しやり、あっという間に扉の向こう側にコウの身体を押し込んだ。
「まて、俺は宿無しなんだ! なっ、待て! 待ってくれ!」
「燃やすぞ」
と威勢を張った緋衣子だが、コウの顔が青くなるのを見てコウを家の中に戻すことにした。
 再び緋衣子の家の床に座るコウ
「じゃあここに目を閉じて立っていてくれ」
との声に無言で緋衣子は従う。
「異世界の俺っ、力を貸してくれ」
とコウが言うと緋衣子の額から光が溢れて、緋衣子自身の身体が二重にぼやけていった。緋衣子が目を開くと二重になっている自分の腕や身体が見え
「ひぃっ」
と小さく叫んでしまう。
 時間が経つと緋衣子の立っていた位置が右の緋衣子は元の位置から右側に左の緋衣子は元の位置から左側にずれていった。緋衣子は自由になった身体で周りを見回し、自分と同じ顔の存在に気づく。
「はぁ、何? 私ぃ」
「なんであんたがそういうの、私っ」
見れば見るほど似ていると感じてしまう。お互いの同一存在に緋衣子は興味津津だった。
「ふっふっ、これが異世界の俺がいた場所で使われていた魔法。村の便利屋魔法使いだった異世界の俺はこの魔法で村の手助けをしていたんだ。これを使えば洗濯とお使い同時にできるしな」
(じゃあ、こんなことしなくてもいいのでは)と緋衣子は思ったが、目の前の自分に似た存在を見つめる目は輝いていて、コウの話などどうでもいいと思っていそうな様子だった。
「つぎは……」
「何、これ以上なにかしろって?」
「あんた、泊めさせてもらってて、立場をわきまえなさい!」
緋衣子は二人に増えてそうそう自分との抜群のコンビネーションで居候のライターをとっちめた。
「まだ、やることがある。エロゲーシナリオに必須のもの“性行為”それ以外にやることなんてないだろ!」
 そこまで言うと、緋衣子二人は恥ずかしい気持ちになり同時に頬が紅くなった。
「そっちの緋衣子はシャツを上げてベッドに倒れこんで、こっちの緋衣子は倒れたほうに覆いかぶさるようにシャツの中に手をいれて」
「「えー、ったく面倒くさい」」
「シナリオのためだ頼む!」
嫌だなと思いながら緋衣子は言われたとおりに動いた。一方がベッドに倒れて、もう一方が上から覆いかぶさるように動き、下になっている緋衣子のシャツの中に手を入れる。
「あっ、いっ」
 シャツの中に手を突っ込まれた緋衣子は片割れの手の感触に声を出してしまい、自分の形の手であることを再確認していく。
「そのまま緋衣子の胸をブラジャーの上から揉む、で太ももにも左手で触る」
 コウの言葉通りに攻める緋衣子は動く。眼の前の女は自分であり反応そのものもいつもの自分のもの、変な罪悪感を感じ呼吸が高まっていく。緋衣子はブラジャーの上から胸を揉み、感じて逃げようとする片割れの太ももを撫でやすい位置に移動させ、積極的に撫でる。
「うっ、うっ、いっ、いひぃ、ああ、なんか変な感じする!? 変だよぉ!」
攻められている緋衣子はそうコウに訴え、だが当のコウは動じない様子だった。攻めている緋衣子はコウからの指示なしに片割れの胸を感じるように揉み、太ももから秘所の敏感なところまでをズボンの上から丁寧に擦る。
 十分に高ぶってきたところで、攻めている緋衣子は片割れのズボンの中に手を入れ、湿っているショーツの上から敏感な部分を擦った。
「ひぃぃ、ふぁっ、ぁぁ、ぃひぃ、っっ」
 身体が強張り、攻められている緋衣子は恥ずかしさと気持ちよさで目から涙が出てくる。自分の身体を一番知っている人間からの攻めで緋衣子のショーツの中は爆発しそうなほど気持ちよくなっていた。
 攻めている緋衣子は徐々に感じられる秘所から出る液体とそこからの匂いに頭がボーッとし始めていた。指で触れているショーツからはそこを撫でるほどに液体が出てきて、右手で撫でている胸も先端が硬く尖り始めている。自分自身の肢体に緋衣子は興奮し始めていた。
 攻められている緋衣子の身体は「ひぃ」だとか「んぁっ」だとかの声が出るのに合わせてびくっぎゅっと身体を捻っている。自分に愛撫されているという手と性感帯の相性の良さが予想以上に身体を紅潮させ、相手の手が触れている皮膚を敏感にしていく。
 攻めている緋衣子は攻められている緋衣子の顔を見るしかないが、すでにそれは平常時とは違って、性感帯からの快感に頬は上気し、目はとろんとして、唇はへの字に変化していた。時々思い出したように「はぁっ」「あぁん」「うぅぃえへ」と艶っぽい声を出し性交渉の相手を誘惑している。
 情景を見ていたコウは緋衣子に言った。
「そろそろ、下半身の服を脱がしてお前のそれを舐めるんだ」
まじエロゲーシチュだなと緋衣子は思ったが言われたとおりに片割れの自分のズボンを脱がし、濡れて引っ付いているショーツを脱がし、行為に邪魔なものを取っ払った。普段描いている分、見慣れて入るもののそんなに見ることは多くない女性の下半身、ビクビクとヒクついている秘所や周りの陰毛、足の付根やおへそまでの皮膚などもフェチの緋衣子にはたまらないものだった。見ているものが自分のものだと思うと背徳感は鍋を煮るようにグツグツ湧いてきて、その秘所がヒクつく度にゾワッと背筋をなぞる。
「他の誰でもないお前自身のだから遠慮なくしゃぶれ!」
とコウは言う。
 緋衣子自身も乳首が硬くなってしまったことを自覚して、それでも愛液の酸っぱい匂いのするそこに徐々に顔を近づけていく。舌が秘所に達した瞬間まるで自分自身の同じ場所も舐められているような錯覚を緋衣子は感じて、幼稚ながら片割れが気持ちよくなるように縦筋に沿って小さな舌を走らせる。舌からは酸っぱいし微妙に甘い粘つく愛液が感じられる。鼻から空気を吸う度に秘所からの興奮した女の匂いが肺に供給され、自分も頭が真っ白になっていく。
 舌で舐めると「ひぃ」「ひゃっ」とかわいい声を上げ、秘所で舐めている緋衣子の顔を突き上げてくる。ベトベトのそこを鼻や鼻筋に付けられ緋衣子はどきどきしてしまう。音を立てて吸えるほどまで分泌された愛液をずっーずずっーと吸うと攻められている緋衣子の顔の方から「やめてぇっ」と腹に爆弾を抱えて泣きそうになっている声、更に猫撫で声で言われ攻めている緋衣子の心臓はどきどきでどうしようもないほどになっていた。緋衣子は舌で片割れの秘豆を転がす。緋衣子自身もそこを舐められているような感覚が同じ部分に走り声が漏れそうになる。
「んんっ、んむっーーー……、ぁああひぃぃーー……」
と片割れは声を上げビクンビクンと何度も腰を跳ねさせる。
「攻め手を増やすか」
とコウが言うと緋衣子が二人しかいなかった空間にさらに二人増え合計四人の緋衣子がベッドを囲むことになった。
「「増えた?」」
 片割れを攻めている緋衣子の記憶を持った新しい緋衣子二人は攻めている緋衣子の思考を察し、攻められている片割れの緋衣子の上半身を脱がせ、2つの硬くなった乳首の先端に喰い付いた。
「あっあっ、ああああっっ、んんんんぐぅ、むっ、いいぃぃぃいいーー」
更に2つ増えた刺激に攻められている緋衣子は叫び声を上げ、攻めている三人の緋衣子は更に頭がとろけていく。秘豆を責める緋衣子は甘くなってきた愛液を感じ、乳首の先端を口に含む緋衣子は汗とわずかに感じる独特の濃いバターのような味のそこに唾液を付けて吸ったり舌でいじめたりする。
 乳首につく緋衣子二人はお互いによりこの身体を気持ちよくさせようと競い、我先にと乳首に刺激を加える。片割れの攻められている緋衣子は2つの乳首からのランダムな刺激に腰を振って声を上げ、その気持ちよさを全身で表していた。秘豆を舐める緋衣子は新たに増えた二人の女の尻に挟まれその股の匂いと汗の匂いの混じった匂いを両サイドから浴びせられ、緋衣子の興奮は最高潮に達しているようだった。乳首を2つ舐められる刺激が染み渡り片割れの攻められている緋衣子の秘所からの液体は量を増し、匂いも味も濃くなっていく。どろどろ口に残るのに甘く感じてきて、秘所のビクビクは7秒に一回ほどのペースで動いてしまうほどだ。
 秘豆を舐めている緋衣子が秘所の蜜壺の方を舐め始め、とろとろのそこの奥の方に向かって舌を伸ばす。きゅっきゅっと肉壁が舌を締め付けて、壁についている液体が舌と唇に溢れてくる。秘所と秘豆を舐めている緋衣子は興奮に負けて緋衣子自身の身体の秘所に手を伸ばす。自分の愛液が溢れてきそうになっているそこに両手を伸ばし、右手の人差指を中に付き入れた。
「はぁぁぁんっ」
 発情した吐息が感じている緋衣子の秘所を刺激し、ビクビクっと秘所が震える。緋衣子自身が感じる声が漏れながらも緋衣子は緋衣子の秘所に更に舌を這わせた。
 乳首を口に含む緋衣子二人は右側は左手、左側は右手を使って、緋衣子の腹と胴を撫でる。ときに別々にときに重なった2つの手を同時に使って緋衣子身体をそのゾクゾクする部分を狙ったかのように攻撃する。こちらも絶妙なコンビネーションで、感じる部分に的確に手を移動させていく。反対側の手では、抑えきれなくなった秘所の愛液を啜る緋衣子と同じように、自らの快感の源泉に指を移動させた。右の緋衣子と左の緋衣子が同時に自分の秘所に指を入れ、親指で秘豆を擦り始める。
「「あああっっ、ぅぅんーーー、んんぃぃひぃぃぃっっーー」」
 全く同じ鏡写しで自分の同じ部分に指を這わせる二人、二人の緋衣子は手をつないで快感に耐えながら自らの秘所を弄る。快感に跳ねるのも同時、緋衣子の乳首を口に含むのも同時、快感をさらに感じようと自らの秘所の指のストロークを早めるのも同時だった。自分の快楽目的に行動し始めた緋衣子たちにコウは指示を加える。
「上の二人の緋衣子はそのままお互いの秘所を攻めろ、だが先にイってはいけないからな!」
「「うぅー、わかったっ」」
 乳首を舐めていた二人の緋衣子はベッドの上でお互いに向き直り、相手のすでにとろとろの秘所に指を挿入する。反対側の手は相手の胸を揉み顔と顔同士でキスをする。
「「んんぅ、ふむぐっ、うううんんくちゅっ」」
 鏡で写したようにそっくりな二人が、自分を愛撫するように相手の気持ちいいところを責める。その刺激はそっくりそのまま自分にも帰ってきて、胸と秘所からの快感で相手への愛撫に集中できない。弱まったりまた強まったりする攻撃で二人はいつまでもイクことができず、快楽絶頂への寸止めを繰り返す。二人のキスから漏れた唾液がさっきまで乳首を舐められていた緋衣子の胸に落ちてきて、敏感な部分を唾液が濡らしていく。
「ひゃんっ」
と甘い声が漏れその緋衣子の秘所に顔を埋めていた緋衣子はどろどろの液体に濡れた股間を顔に擦り付けられる。べたべたなそこの感触に緋衣子の秘所はビクビクと痙攣しそこに入っていた自分の指を締め付けてしまう。
 部屋の中は女の秘所の匂い、胸から溢れる女の独特の匂いで溢れ、緋衣子同士が絡まる光景はどんな男が見ても興奮せざる負えないほどだった。
 二人でお互いに絡まる緋衣子たちは相手の秘所に指を突っ込み、相手の乳首の先をぐりぐりと摘み、擦り付け、押し込んでいた。コウからイクなと言われている以上簡単にイクことはできない。相手をイかせてからイクんだと相手を極限まで責めると自分も極限まで高められてしまう。
「「はっ、わっ、あああぁあんん、ああっぁっあああーーー」」
「はぁああ、あああっ、あああぃぃぃぃっぃぁあああ」
「あああはぁ、あああっぃぃぃ、あああんんんっっ、ああっっ」
 叫び叫ばれ興奮のままにキスをして、緋衣子は緋衣子を攻め上げ、相手の緋衣子も緋衣子のことを攻め上げていた。ビクビクとイきそうになると、腰を痙攣させなんとか行かないように踏ん張る。相手も同じようにぎりぎりで耐え相手を先にイカせようとこれ以上無理という速さで相手の秘所を刺激する。
 まったく同じように攻められた緋衣子二人の身体はまったく同じ快感を蓄積し、まったく同じタイミングでイくことになる。決壊しそうなギリギリで耐えに耐え忍んだ。秘所と乳首からの快感を緋衣子は限界まで感じ、舌と舌が触れるとろけそうになるキスの中二人は限界まで溜め込んだ快感を開放する。相手の指と自分の秘所が痙攣するのを感じて相手の舌の感触と自分の唾液の味を感じて、緋衣子はイッた。
「はぁぁぁぁああぁぁあぁあああーーーーーーーー、ががぁあぁがあああああああああーーーーーー」
「はぁああぁあああぁあああぁあーーーーーーーー、ぃぃぃががあぁがあぁがあああぃーーーーーー」
 あなたが先、いやあなたが先と指を相手の秘所の一番奥にまで差し込み、緋衣子はイク。快感で緋衣子は失禁し、秘所から溢れた尿は下の緋衣子と秘所を口に含む緋衣子を濡らしていく。下にいた緋衣子は乳首に愛液と尿が当たることで絶頂し、下の緋衣子から吹き出した愛液と絡まる二人の愛液を被った最後の緋衣子も同じく秘豆を限界まで擦り自分の愛液と自分の尿の匂いを感じながら絶頂した。
「「「「はっ、はぁ、はぁぁ、はっはっああ」」」」
 緋衣子は全員裸の自分の身体に顔を埋め絶頂の余韻に浸りながら眠ってしまった。




 深夜、目覚めた緋衣子は自分と同じ姿の人間が他に3人いることを確認し、汗ともろもろの液体を流すためシャワーへと向かった。一人がシャワーに向かったため、他の緋衣子たちも目覚め同じようにシャワーへと向かう。狭いシャワーには四人の緋衣子が集まりまだ汚れが取れきれていないからだからは、性的な気持ちを催すフェロモンが緋衣子たちの鼻を直接刺激していた。
「あんた、私なんだったら、私を先にして出ていきなさいよ!」
「あんたこそ、私なんだったら私を先にしろって言いたいね!」
「そっちの二人だけで争わないでよ、出ていくならあんたたちが出ていって!」
「うっさいのは、あんただろおまえらがでていけよ!」
 緋衣子は緋衣子と組み合わせるととことん仲が悪くなることを察した。
「あんあん、って喘いでたくせに!」
「そっちだってヨガってたじゃんか!」
「あれは、やばかったからで、そっちもだろ!」
「なにいってんだよ、お前だって!」
 緋衣子たちは相手に体をこすりつけるほどに密着し、威嚇してシャワーそっちのけで言い争いを続けてしまった。
終わり

【 2018/10/05 23:01 】

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家にドッペルが居候したらこうなった……
ちょっと時間に余裕ができたのでpixivのをこちらにも置いておきます。


 25歳になりました。子供が出来ました。今のダーリンは大学の飲み会で知り合った人で、あっという間に年収1000万のプログラマになっちゃいました。大学を卒業してから、私は専業主婦でバイトをしていたのは大学にいたときぐらいです。
 いつもダーリンは私の予定に合わせてくれて、私がめんどうくさい事を言っても「うんうん」っていつも聴いてくれるんです。それが、好きになったところですね。私の趣味ですか、家事全般が趣味みたいな感じですけど、読書とかコーヒー屋さんめぐりとかはよくします。
 コーヒー屋さんでナンパとかされるんですけど、(指についている指輪を見せて)結婚指輪を見せたら「すみませんでした!!」って言って走って逃げて行っちゃって、かわいいナンパ師さん。まあそんな感じで今は幸せですよ。
 ええ、今回の取材は別の話で来られた?  なんの話です? 近頃あなたのドッペルゲンガーが目撃されている? 近所の奥さんが見たって? そうですか、その話はしたくなかったのですが、 しかたないです。実は私……




 子供が出来て大変なことが増えた。 ダーリンは仕事に行ったっきりで帰ってこないし、ダーリンと私両方共が、親も親戚も遠い九州にいる。転勤族のダーリンは大阪や北海道、東京とここ三年でマンションを転々として、一処に止まったことがない。
 3回に1度ほどの割合でベビー用品などかってきてくれるダーリンだが 、普段は私がおむつやミルクなどを仕入れている。外は夏になりたて、初夏なので外を歩くだけでひたいに汗が滲んでいく、化粧はそれなりにするので、あまり外に出たくないのだ。
 そんなときに私は昔から常用している能力を使う。『ドッペルゲンガーの能力 』自分と同じ姿のもうひとりの私を創造する能力だ。例えるならダイヤだ透き通った。 値がつくダイヤもあれば黄ばんでいて売り物にならないダイヤもある。私の『ドッペルゲンガー』もそんな風に役立つときと役立たないときの差が激しい。
 私はたまーにドッペルにお遣いを任すのだが、反骨的な私に似たドッペルは私と協調せずに私の趣味であるコーヒー屋巡りで興に入る。
 いつまでもお遣いから帰ってこないもうひとりの私にしびれを切らしたため 、自分で外に出ると少し歩いた道の脇で、私のドッペルがアイスコーヒーを啜っていた。ナンパされながらドッペルの薬指にある結婚指輪を自慢げに晒して、私は殺意にも似たものを湧かせ
「帰るよ!!」
とドッペルの首根っこを掴んで家まで連れて帰った。もちろんお遣いの買い出しをするのも忘れずに。
 今週分のおむつとミルク、手袋やウェットティッシュなどもついでに買って、私とドッペルは家に帰る。嫌われるかもとダーリンにはドッペルの姿は見せていない。早くこのドッペルには消えてもらわないと。私にはドッペルに対してマスターの権限がある。いつもと同じように難なく私はドッペルを消すことができた。もし私とドッペルの距離が離れすぎていると消すことは出来ないので 、めんどくさく感じながらドッペルを家に連れ帰ったのだ。ドッペルの服も当然ながら消えてなくなる。 どういう理屈で自分の存在が二人に増えるのか私にはわからないのだが、能力の便利な部分だけ利用させてもらっていた。
「わーん、わーん、ひぐっ」
 帰ってすぐ、赤ん坊は泣き出しておむつか、ガラガラで赤ん坊の機嫌を戻す。
「はーい、よしよし、いいこいいこ〜」
その日は、いつもより早めにダーリンは帰宅してそれなりのスキンシップを頂き、女の子らしい仕草に自身の体を染めていく。
 こんな日がいつまでも続くのかある日ぷつんと途切れてしまうのでは、と不安にもなるがそれなりに幸せなので満足である。



 場面は再びインタビューを受けているところだった。きれいに写るように、気合を入れて化粧をしてしまった。インタビューのスタッフさんのなかにメイクさんもいたので手伝ってもらってだったが……
「ところで、話は変わって奥さんの近隣の人たちが度々奥さんと同じ顔の人物のことを複数人目撃しています。それについてはどういう意見をお持ちですか?」
「私の意見ですか? 詳しくはわからないのですが、私には『ドッペルゲンガーの能力』みたいなものがあるみたいで」
「ええ」
「その『ドッペルゲンガーの能力』で複数人の自分の分身みたいなのを作り出すことができるんです。」
「なるほど、近隣の方々が目撃されたのはその一部だったんですね!」
「そのようです」
「具体的に奥さんの体にはどんな事が起きているんですか? 何か魔法みたいなものなんでしょうか?」
「それは…… わかりません!」
的を突いた質問に狼狽(ろうばい)してしまった私は、そこでインタビューを打ち切りにして帰途(きと)についた。なんでもM○(MU)だとか、超古代の〇〇(ちょうこだいのしんぴ)だとかの雑誌に乗るらしいが掲載料だけもらって、私のことが世の中に知られることはないらしい。
「ただいま〜」
「おかえり〜」
家にはダーリンが待っていた。今日は休日だったっけ。いつも赤ん坊の世話を任せてすまないと言われ「そんなことないよ」と気を遣ってしまう。
 晩ごはんを済ませてダーリンは私室へと戻っていった。私は私で、食器の片付けをしたり、テーブルを拭いたり、軽く洗濯をしたり、家事をこなすことに忙しい。 こんなときに手伝ってくれそうなドッペルはあまのじゃくなのかでてこない。夜中のミルクを用意だけして私も寝室へ帰る。最近働き詰めなのか肩が重い。寝室で横になる。少し目を閉じる。眠れない。そうだ夜這いに行こう。 そう思いたち、10分ほどのベッドでの休憩から起き上がり、ダーリンの私室のベッドまで行く。
 だが、あいにくダーリンはスースーと寝てしまっていて、何をしても起きそうにはない。自分の膝小僧に手を置きその様子を中腰でみる。連日の疲れでうとうとしてしまって、意識が遠のいているとき後ろに誰かいる気配がして、誰かの手がジーンズの中に入ってきた。股の間、敏感な部分をショーツの上から撫でられる。
「はぁ、だれ!」
ぼやけた目で後ろを振り向くと普段鏡でよく見る顔がそこにあった。
「ダーリンは寝ているから私が相手してあげる」
「いらないって、そんなこと!」
ドッペルを突き放そうと揉み合いになり、ショーツに触れているドッペルの手を抜こうとするが、後ろから抱きつかれてしまって力が入らないようにされてしまった。
「いい女の匂い」
「そういう趣味ないけど」
「あってもなくても関係ない」
「図々しい」
「どっちもね」
ドッペルの人差し指でショーツの上から敏感な部分をゆっくり撫でられ、呼吸が早くなっていた。普段ダーリンしか触らない場所に男の指とは違ったより柔らかい指でガツガツとではなく優しく責められる。背徳感が湧いて、興奮が冷めない。
 自分の意思とは関係なく、刺激を受け続けている股の敏感な部分はピクッピクッと細かく痙攣して、「はぁ、あぁ」と切なげに吐息と声が漏れる。ドッペルは左手で陰核を刺激して、すでにとろとろになっている中へと右手の指をずるっと挿入してきた。
「いっ、あぁ、うぅ、うっ」
 性的な興奮を感じているときの声が口から勝手に出てくる。ドッペルが陰核を撫でるスピードを速くして、興奮した私の体は中に入っていたドッペルの指を咥えこんでは放し、また咥えこんで放しを繰り返しもうすぐやってくる絶頂に対して準備をしていた。
「はっ、やっ、くっ」
「なんて?」
 ドッペルは刺激を弱めて指を入れていた右手も入り口だけを焦らすようにいじっていた。刺激が弱まったことで急に恥らしい気持ちが出てきて、声がさらに上ずる。
「いい加減にして、早く終わらせてよ」
「そんなせっかちにならなくても」
とドッペルは、焦らすように陰核と陰唇を撫でた。
「はぁ、はっ、っっっっあぁ、何ぃ、感じててっ、あぁ」
「声が大きすぎたら、ダーリンに聞こえるかもね?」
「いや、そんなっ、そんなことになったら!」
ダーリンへは説明はしているもののこんなことになっているのを見られてしまっては生きてはいけない。それをわかっていながらドッペルは私を責めてくる。屈辱的な快感が全身に走っていく。
 ふと、ドッペルの顔の方を見ると不敵な笑みを浮かべて
「あとひと押し」
と言って、さらにドッペルを増やしてきた。ベッドと私達二人の間にドッペルが二人現れて、身体を交わせ一方のドッペルがもう一方の陰核をショーツの上から触り、もう一方も触った方のドッペルの陰核をショーツの上から触った。
 不思議なことに、ドッペルが触った陰核の感覚、触られた方のドッペルがお返しにと触る陰核の感覚、2つともがまるで自分が触られたかのように、私の感覚として還ってきた。
「感覚の共有もしておいたよ。これで感じ放題」
「余計な!」
私を動かないように抱きついて拘束しているドッペルが、両手で陰核と中への刺激を再開する。いつもは一つしかないそこにさらに感覚が上乗せされてしまう。
 私達とは逆に幸せそうに抱き合ったドッペル二人は、すでにとろとろの膣内に指を入れて、慣れた手付きで相手の陰核を刺激していった。最初はショーツの上から、だんだんと焦れったくなってくると直接に敏感な部分をいじっていく。片方のドッペルの人差し指の腹が、別の身体のドッペルの愛液に濡れた小豆のようなそこを丹念にこすっていく。膣内も女の子の細い指が中の感じるところを突いて腰が崩れてしまいそうになる。 刺激を受けている方のドッペルも攻めているドッペルの膣内に指を入れて敏感な部分を必死に突いている。喘ぎ声を出して息の上がった呼吸を繰り返して、こちらのドッペルも濡れている陰核の一番気持ちいいところを人差し指でじっとりと粘りつくように撫でていた。
 2つのドッペルの刺激と自分の分を3つとも受けている私は、腰が跳ね回って吹き飛びそうになり、それでも後ろから押さえつけられているため、動くことが出来ない。感じているところに更に別の刺激が加わり、その刺激が収まる前にさらに別の刺激が加わる。それでいて刺激に飽きることはない。送られてくるのは感覚だけだからだ。3つの膣がそれぞれ別々にうねり、3つの陰核が別々の興奮を与えてくる。
「イきそうっー、ぅぅ、ぅああー」
「そうなの〜 まだお預け〜」
と言ってドッペルが指示を出し、絡まり合っているドッペルたちは動きを止めた。
「へっ? はぁ、はぁ」
「せっかく出し、あれやってみよ」
「はぁ、はぁ、何よ?」
「これこれ」
そういって、絡まり合っているドッペルが動き出した。お互いの口が動いていき、その目的地は相手のドッペルの乳首だった。
「そんな、やめっっっ、あっ、っっっ!?」
「「すっ、んんっ」」
快感で硬くなっていたそこを、ドッペルが口に含んだ。
「なんか、変っ」
 刺激を受けたそこは、出産してからそう時間が経過していないために、液体を分泌していく。しばらくするとそこからは乳が漏れ出し、ドッペルの口の中は生暖かい液体で満たされていく。
「やっ、やっ、こんなのだめっ」
舌にべっとりと絡みついた自分の味が2つ分。ドッペル二人が二人に与えるために乳首から液体が染み出していく。
「体勢きつそう」
と絡まるドッペルたちはダーリンが寝ているベッドに乗り、隣でダーリンが寝ているのもお構い無しで、続きを始めた。
 胸の周辺は、白い液体で汚れてベッドもその白で汚れていく。部屋が液体の匂いで溢れ始め、嫌でも自分の匂いだと実感しなくてはならない。
「えぐっ、えぐっ、んんっん」
と半泣きになりながらも甘い快感を受け止めて胸から出る液体の感覚と、それを口で味わう感覚を私は感じた。硬くなった乳首をドッペルが舌で転がし、 唾液を含めた唇で音を立てて吸う。 恥ずかさで私の愛液は刺激を受けていないのに、更に量が増えてショーツに絡みついてべっとりと股間を濡らしていた。
「はあっ、はあっ」
 ミルクで染まった口腔同士でドッペルはキスを始めた。キスをし始めてしばらくすると、ドッペルの視覚が私に共有されていた。 (私こんな顔でキスするんだ)自分は行為に参加してない分、冷静に観察できて、とろけたような表情で、唇に吸い付く自分の顔が恥ずかしく思えてきてしまう。聴覚も共有して自分の口内で発せられる音が2つ分耳に入ってくる。 相手のものと自分のもののミルクの味が混じって舌の上で先程の恥ずかしい行為を思い出させる。自分のではない舌を唇で食み、舌先を自分の舌でくすぐる。ちりちりとした快感が頭で発生しどちらのドッペルから来たものなのか判別できない。どちらのドッペルも脳がとろけているように脱力していて、一心に相手の舌を気持ちよくさせようとしていた。
 ミルクを舐め終え、ドッペルたちは近づけていた顔を離した。
「ようやく終了? お疲れ」
「終了なんのこと?」
「えぇ、まじ」
 私の後ろのドッペルは更に二人ドッペルを増やし、二組四人でベッドの上を占領するようにドッペルを配置する。 ベッドの上の四人すべてが私との感覚共有を続けていて、ベッドの上のドッペル全員の視覚(しかく)と聴覚(ちょうかく)、嗅覚(きゅうかく)、味覚(みかく)、触覚(しょっかく)を私は共有していた。
「今度は何するの?」
「見てればわかるって!」
そういって私の後ろのドッペルはそれぞれに指示を出した。ベッドの上の二組四人は先程と同じようにドッペルに操られて、下着を脱ぎ捨てお互いの陰核と陰核をくっつけ、松葉崩(まつばくず)しの貝合わせを始めた。陰核と陰核が擦(こす)れ、さらにもう一組のドッペルたちも加わり、合計4つの陰核が別の陰核と擦れる刺激を強制的に味合わされていた。
「あんたのも含めると5つの刺激どうなるかしら?」
 ドッペルは合図を出し、相手のドッペルの足を握りひたすら股間を相手に押し付けてドッペルたちは身体を動かし始めた。秘部をぶつけ合って、陰核を外側と内側から刺激する。まるでセックスしてるような荒々しさで二組の淫液にまみれた女性が腰を振りぶつけ合っている。すでに硬く勃起している陰核が相手の陰核と擦(こす)れ、女性の性感帯の中で一番強い刺激が重なって襲ってくる。二人の別の人間の刺激が同時に一人の女性にさらに二人分、合計四人分の刺激が一人の身体へと伝わっていた。後ろのドッペルが私自身の陰核を撫でるとじゅわっとその下の膣から液体が溢れる。
「ふだんなら、こんなに気持ちいいことなんてないね? どう?」
普通なら四人分、合計五人分の刺激なんてありえない。だが実際に、四人が相手の陰部に自分の陰核を押し付ける刺激がすべて私の身体に伝わってきていた。四倍の速さで四倍の刺激で、四倍の感度で四倍の熱さで、快楽器官だけが増え処理は一人分の脳なので追いつけるはずがない。
「ふーん、まだイかないんだ。せっかくだしこの部屋いっぱいにあなたのドッペル出してあげる」
 不穏(ふおん)な声のあと、体の感覚が更に増えていく。四人が八人、十人、五十人、二百人、四百人、部屋とマンションの一室いっぱいに増えたドッペルはそのすべてが、一人の人間へと感覚を共有していた。
「ちょ、やめぇ」
 十人、二十人、徐々にペアを見つけ相手の股間に自分の陰核をこすりつけるドッペルが増えていく。
 やがて、全員が相手を見つけ四百人が一秒に一回毎秒400回の速さで感覚が集中する私の陰核が刺激されていく。 それでいて一回分の刺激は鈍(にぶ)ることはなく、とろけるような甘い刺激が400回伝わってくる。
「イクイクイクっ、ううううううううっ」
 腰を何度も痙攣させて、本気汁(ほんきじる)を跳ばして絶頂してしまう。一度イっても刺激は収まることはなく
「またっ、イクイクっ、うううううう、ぁあああああ、イクイクっ、イクイクイクっっ、ううっ」
400人分の愛液の出口となって私の秘部からは壊れた蛇口のように愛液がドバドバとでてくる。手と足は緊張で常に力が入り、目はこれ以上開かないほどに開いている。
「イクっ、イクイクイクっ、ああああああっ、イクイクイクああああああ、イクっっっっっ」  
「私の声も聞こえないくらいにイってるね、じゃあついでに、今のあなたの人格をこの家の400人にコピーして双方向でつまり400人全員で感覚を共有してあげる。もちろん動きは私が指示した松葉崩(まつばくず)しの貝合わせのままで、せっかくだから感覚共有も相手に伝わったら刺激が1.2倍になるようにするわ。刺激が減衰(げんすい)しないから面白そう」
その瞬間、400人のドッペルの身体は一瞬で私の人格を上書きされ、 一瞬で400人が400人と双方向に感覚と意識と感情(かんじょう)とを共有して、それでも松葉崩(まつばくず)しの貝合わせをする身体は一切動かすことは出来ずに400人分の刺激と400人分の感情をそれぞれが脳で感じて、あまりの気持ちよさにイってしまい、さらにそのイった感覚を400人の脳で感じて400人が感じた私達400人の性的絶頂を400×400の160,000人分の絶頂を私という人格は感じてしまっていた。イった私から別の私に快感が伝わるとそれは1.2倍に増幅される。更に別の私に1.2倍で伝わり1.44倍になる。やがて最初の感覚の2倍になり4倍になり一人が感じる感覚の人数も160,000、64,000,000、25,600,000,000 と増えていく。あっという間に、全人類とセックスしても足りないほどの感覚が襲い、一人が気絶しても別のドッペルからの快感に起こされ果てしない快感の連鎖は続いた。400人は同時に
「イクイクっ、イクっ、お願いぃもうやめてっっ」
と声を出すが他のドッペルの声にかき消されて届かない。一度人間の記憶を通す都合上、苦痛は抜けて快楽だけがフィルタリングされていく。1兆(ちょう)回1京(けい)回陰核と陰核が擦れる刺激を味わい。叫んだ声もダラダラと膣から出る愛液の感覚もなくなることなく、一秒の間に400人へと別の一秒でまた400人へと倍々ゲームのように感度を増しながら伝わっていく。実際には一秒で1億人分以上の感覚を脳が感じているがそれは400人のドッペルの脳でも処理できないほどの情報量だった。ドッペルたちの脳の中の人格は完璧にオリジナルをコピーしているためオリジナルと全く同じ思考に陥る。コピーであるドッペルの操作介入を制御できそうなものだが、それはオリジナルには無理な話だった。 あくまでオリジナルをコピーするのはドッペルの仕事、ドッペルの完全なコントロール下に状況は落ち着いている。
「ああああああああああああああああああああ、いいいいいいいいいいい、イクイクイクイクぁぁぁぁぁぁぁああぁあぁあああああーーーーーーーーー」
 ドッペルでないオリジナルの私はこの状況を心底軽蔑していた。 別の自分が手でも足でも動かそうものならそれは何百倍もの快楽の刺激になって身体のいたるところの性感を刺激する。誰かが呼吸をするだけで胸の上下による快楽が伝わっていき、腰をふるだけで僅かな膣とその周辺の快感が倍増して別の私に襲いかかる。全員の感情を覗けるくせに誰一人としてこの状況から抜け出すことができない。快楽とパニックとできるだけ体を動かさないようにという気持ちだけがそこにはあった。キスなどすればまた違ってくるのかもしれないが全員が全員松葉崩しの貝合わせのままで陰核からはマシンガンで撃たれているような連続した刺激が続いていた。それも400人別々の撃たれ方をしていて、刺激でイクころには地球の全人口が集まっても足りないほどの人数で撃たれ絶頂している。
 別の私の絶頂で私は絶頂し更に別の私が絶頂をする。終わりのないループが続いてそれはドッペルの気まぐれでやっと終わった。



 愛液と服とショーツで散らばった室内で私とドッペル、あと全然起きなかったダーリンがどうやって片付けようかと話し合っていた。ダーリンは
「400人に増えられるならそれで片付けなよ」
「いやよ、何考えてんのよ、頭どうかしてる?」
「まあ、そうなるのも納得だね」
とドッペルは当事者でありながら傍観者を気取り、部屋の片付けは3人で一週間掛かって終えたのだった。


続き
以上、読者の方の中にこんなの書いてほしいですなどありましたら気軽にコメントいただきたいです。ご希望が実現するかどうかは不明です。
【 2018/10/05 22:53 】

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