2ntブログ
夜夢の多重セックス(無限に増える女の子が女の子を犯す話)
「今日は遊ぼうかなー」
 金曜日の夕方、キャスター付きの台車で食料品を運ぶバイトをしている高崎夜夢(たかさきよむ)は、週末になったので、リラックスを兼ねて遊ぼうとしていた。
 仕事が終わってから、暗いところにある、とある場所に行き、とある買い物をしてから、夜夢は別の場所についた。
 外見を見るとライトに照らされた入りやすい雰囲気の建物で、一見ホテルのようなところだが実はよく見るとラブホテルだ。
「ふふっ♪ ふーんっ♪」
 ただ、一人でラブホテルに来ていて、夜夢は何をするつもりなのだろう。実は夜夢は体を分身させることができる。いつも声を出しても大丈夫なラブホテルでオナニーするのが溜まったときの夜夢の定番になっていた。高校のころからテニス部に所属していた夜夢は引き締まった体をしていて、腹筋や背筋、大臀筋もきれいな形をしていた。
 ラブホテルで受付を済ませる。部屋の中に入って中を確認する。十畳くらいの部屋にダブルベッドとテレビが置いてあった。内装はピンクっぽく端にある超音波加湿器でアロマを炊いていた。
「よーし、始めますか〜」
と夜夢は言って
「分身!」
と言った。
 すると、夜夢の体から離れたところに感覚的に1メートルとのところに夜夢と同じ姿をしたもうひとりの夜夢が現れた。
 夜夢の姿をしたもうひとりの夜夢はもともとの夜夢がいた場所に数歩歩いていくと
「っん、んぁむっ」
 夜夢にもうひとりの夜夢はキスして、左手に右手を重ねて組み、手を引っ張って自分のところに寄せるようにして、唇と唇をもっと近づけた。唇と唇、鼻と鼻、胸と胸が触れ合い女性と体を交わせているせいで体が熱さを増していく。
 夜夢は夜夢の唇にキスして、舌を使って相手の夜夢の舌と絡めていき、左手で相手の夜夢の胸を軽く人差し指で触っていく。
「ぁん、ぅん、っ、くちゅっ」
 軽く夜夢は喘ぎ声を出して、音を立てて相手の唇を吸った。
 夜夢は、右手でもうひとりの夜夢のお腹からシャツの中に手を肌を直接、指の腹で愛撫していく。
「んっ」
 夜夢は夜夢に愛撫されている脇腹の快感に悶え、声を上げた。
 目を閉じてキスを続けると相手からの背中に指を這わせている刺激、自分が相手の胸を服の上から愛撫している刺激などが敏感に感じ取れる。
 キスを止めて夜夢が夜夢の相手の夜夢がこちらの夜夢の耳に口を近づけて言う。
「もうショーツ濡れちゃってるよね」
「そっちだって、ショーツ濡れてるのわかるよ」
 お互いに言い合うと、胸の奥がくすぐったくなり、再び唇と唇のキスを再開して、夜夢は左手で相手の夜夢は右手でパンツの中に遠慮なく手を入れてショーツの上からおま○この縁を擦り上げた。
「あああっ」
「んんんっ」
 口と口を話して相手の目の奥を見て夜夢は言う。
「ここは敏感なのね」
 言われたほうの夜夢も相手の夜夢のおま○こをショーツの上から撫でつつ
「あなたも敏感みたいだけど」
と言い返す。
 夜夢たち二人のショーツはおま○こからの液体でシミが広がっていてどろどろぬるぬるしたものが二人の指先にも付着していく。
 夜夢は夜夢と交わることで夜夢の体に発情するようになり、相手の夜夢も夜夢を犯していくことで発情してしまうように体がなってしまっていた。長年のやりとりのなかでどうすれば夜夢の体が熱くなるかが夜夢には手に取るようにわかっていた。
「夜夢の胸さ、後ろから責めてあげよっか?」
「えぇ、いいけど」
 相手の手練ぶりにげんなりした夜夢はそれでも、相手からの愛撫で発情する体に逆らえなくなり
「んっ、んんっ」
と喘ぎ声を何度もキスしている口から漏らす。
「夜夢の背中に分身!」
と夜夢が言うと分身を作った夜夢に対面するように夜夢の背中に夜夢の分身が生まれた。
「じゃあ、頼むね」
「了解、夜夢の気持ちいいところはどこかなー?」
と夜夢は言って、後ろから夜夢の服の中に手を入れる。
「あっ!?」
 夜夢は驚いたが何もできず。胸と乳首の周辺をブラジャーの上から夜夢の手で感じさせられていった。
 形勢が変わり、一人の夜夢だけがより激しく喘いでいき、その分、体を赤く染めて快感に浸っていく。
 キスも夜夢が夜夢に一方的にしていくようになり、ショーツの上から撫でられるおま○こも夜夢が夜夢に対して一方的に愛撫をしていくようになる。
 夜夢は自らの乳首から生まれる夜夢の両手による刺激に快感を感じていき、次第に頭の中が真っ白になっていく。その中で夜夢は夜夢にももっとキスや愛撫をしたいと思いその分身を作った。
「夜夢の唇にキスする分身と濡れてるおま○こに唇で吸い付く分身」
 夜夢がそう言うと言った夜夢のすぐとなりに夜夢と同じく服を乱れさせた分身が現れて夜夢と交代で夜夢にキスを始めた。二人の夜夢の唇の刺激に夜夢は興奮して、一層おま○こからの汁を出してしまう。夜夢が自分のパンツやショーツをずらされていることに気づくと、下半身にも正面の夜夢と同じく服をはだけさせている夜夢がいて、あっというまに、おま○こをショーツの外に出されてしまい、何もまとっていないその場所を「ずずずずっ」と唇で吸われた。
 腰を引きその快感から逃げようとする夜夢だが夜夢の手で唇に引き寄せられて、唇は唇に下のおま○こは夜夢の舌に無理やり吸われていってしまう。
「あっ、あっあああっ、んっ、んくっ」
 夜夢は夜夢の口を借りて夜夢の耳に
「そんなことで気持ちよくさせられると思うの?」
などと言い、一方で夜夢のおま○こを舐める夜夢は夜夢に
「おま○こ、甘いわよ、きっと夜夢が感じているのに自分自身が感じてる変態なのよね?」
 夜夢はそれを聞いて愛液がさらに増えていくのを感じて、夜夢の後ろにいる夜夢と一緒に夜夢の胸をさらに激しく揉んでいく。
 夜夢も夜夢のおま○こを激しく吸って、舌で夜夢の膨らんだクリ○リスを刺激していく。
「あっあっあっ、それっ、すごいぃ」
 夜夢も夜夢に後ろから揉まれる胸の快感に自然と声が出てしまう。
「んっ、あっあっ、やぁん、夜夢のう、ますぎぃ、っあっ」
 夜夢は胸を撫でられている夜夢のおま○こにも夜夢を分身させて、夜夢に気持ちよくなるようにする。
「あなたのっ、おま○こを舐める分身をっ、作って!」
 そうすると、とたんにおま○こを舐める夜夢の隣に夜夢が現れて別の夜夢のおま○こを舐めるために、パンツとショーツを下まで脱がせて、あらわになった部分を夜夢は遠慮なく音を立てて舐めていった。
「じゅっ、ずずずっずっ、ちゅーー、んっ、れろれろっ、んっ」
 中に溜まっていた愛液を存分に夜夢は吸うと何度となく舐めた自分のそこを丁寧にときに大胆に舐めてすすっていく。
 どこからともなく夜夢の分身が現れると、夜夢がラブホテルに来る前に買ったラブグッズをビニールの袋から出してきて、股間を舐める夜夢たち二人に2つずつ、胸を後ろから撫でている夜夢にも1つ、取り出したディルドを渡してきた。夜夢は1つをいじめている目の前のおま○こに、もう1つを自分の中に突き入れていく、抵抗なく入っていくそれはおま○この中を満たしていき、言葉に表せない快感が、夜夢の脳を汚染していく。
「ああっ」「んんっ」「あっ」「んっ」
 四人それぞれがディルドの快感を自分の中で感じて、一瞬動きが止まってしまう。おま○こを舐めていた二人の夜夢はそれぞれ分身を作って、自分の中に入っているディルドをその分身に抽挿(ちゅうそう)するように指示する。
「やって」「中をもっと」
 生まれた分身はディルドを受け取ると突き刺している夜夢の乳首を服の中から指で刺激して、もう一方の手でディルドを抜き差ししていく。おま○こを舐めていた夜夢たちも顔がとろけていき、おま○こを舐める動きとディルドで抽挿する動きがゆっくりになる。
 部屋の中は胸やあそこをいじられる夜夢四人のカルテットが流れ、腰からの快感から逃れようと腰を引く体制の女四人がときどきびくびくと体を痙攣させて、あられもない姿になっていた。あたらしくキスをしている三人の夜夢に一人あたり三人ずつ、夜夢が夜夢を取り囲み何も身に着けてない姿に夜夢をしていく。
 裸になった三人の夜夢は衣服を着ているまわりの夜夢たちに肌を胸や背中お腹や脇腹を唾液をつけられ舐められ吸われていく。引き締まったお腹には時に二人の服を着た夜夢が群がり硬いその場所を気持ちを込めて舐めて溶かしていく。九人の夜夢が三人の夜夢に群がり、体を吸っている様子は女体風呂のような情景で、中央の夜夢たちはほかの夜夢の体温ですでに肌がやけどをしそうなほど熱くそれらを感じていた。
 さらに夜夢は増えていきそれぞれの夜夢たちが両耳を甘噛されたり、股間に三人夜夢が集まり、足の付根2つと、おま○こを同時にやわらかい唇で吸われていたり、首筋に二人の夜夢がキスを落としていたり、乳首2つやお腹に同時にキスをされていたり、足の指を五本の指が五人の夜夢に舐められ、さらに足の裏を追加の三人に舐められたり、夜夢は体中に夜夢のキスを受けていた。
 中央の二人の夜夢はある時を境に夜夢たちに数え切れないほどのディルドで体をなぶられ、おま○この中にいれたディルドで激しく中をこすられて、腰を痙攣させてキスをしながら同時にイってしまう。
 痙攣が収まるとさらに溢れ出てきた愛液を他の夜夢たちが残らず吸っていき、お互いにキスをすることで、中のどろどろのそれを全体に行き渡らせていく。
 乳首をぎゅっと握られると中央の二人の夜夢はまた絶頂して、本日二回目の真っ白な幸福感を体験する。
 続けてまた乳首をぎゅっと握られ絶頂して、真っ白になってふわふわと雲の上に浮かんでいるような気持ちになって、二人が戻ってくると、ディルドで激しく膣内をえぐられ、四度目の絶頂を迎える。愛液が溢れ出てくると先ほど愛液を吸った夜夢とは違った夜夢が出てきて、愛液を残さず吸っていく。また、全体に行き渡るように口渡しで運んでいき、それが全体に行き渡る頃にはまた、夜夢たちは体全部を愛撫されていることでイッてしまう。
「「んっ、んんんっんんんんーーーっーーんんんっ、んっーーアーンッーーーーーーーーーアアッアアアッアアアアーーーーーーーー」」


 夜夢はさらに快感を感じたいと思い、半径10kmにいる人間を夜夢に変換するということをした。夜夢がそう思うと、夜夢の周りにいる人間はすべて夜夢に変わっていき端の10kmにいる夜夢にもまわりの人間を夜夢化させる呪いを適用させて、100km、1000kmの引いては地球上すべての人間がドミノ倒しのように夜夢になっていった。人格がインストールされていないロボットのような仁王立ちの夜夢たちが一家に三人、二世帯住宅に五人現れ、パソコンの指示待ちのような状態を取っていた。
 先程ディルドを配った夜夢は今度はローターを夜夢たちに配り100個以上あるローターを夜夢の乳首やクリ○リス、その他全身に医療用テープでくっつけていく。その、配り係の夜夢は全人類にかかった呪いを操作して、彼ら彼女らの夜夢たちの感覚や快感が、二人の夜夢たちに集中して伝わるようにした。
 なので、全人類が夜夢化したため、70億人の夜夢の刺激が一斉に体をローターまみれにした夜夢たちに伝わるようになっているのだ。
 端の夜夢が指令を送ると全人類の夜夢化した夜夢たちは一斉に、動き出す。
 まず、夜夢どうしで、キスをさせると70億人が相手を見つけてキスをし始め、夜夢は夜夢の口に夜夢は夜夢の口の中に舌を突き入れ、または、突き入れられる。35億人が舌を突き入れられ、また、35億人が舌で侵される感覚に夜夢は震え一瞬で一人がキスする快感の何倍もの快感を受ける。
 35億人が夜夢の指示で全く同じように、相手の夜夢の舌先に吸い付くと35億人の相手の夜夢は夜夢に舌を吸い付かれる感触を感じて、なんのフィルターもないまま二人の夜夢に同時にその刺激が伝わる。リアルタイムで二人の人間の口腔セックスを実況され、35億倍になって脳に入ってくるそれに、夜夢は一瞬で絶頂するしかなかった。
「…………っ」「…………ぁ」
 夜夢は35億人の夜夢に同時に犯され、35億人の夜夢を同時に犯してしまっていた。35億人の夜夢たちが時間をずらして夜夢の唇を吸うと一秒で5000万回以上0.1秒ごとに夜夢は連続でキスされ、快感がインフレーションを起こして爆発しているかのように脳が35億人のキスでとろけていた。
 また、70億人が一斉に服を持ち上げ乳首を指先で擦り上げると、それは70億人が同時に小さな刺激を感じているだけにも関わらず、快感を受ける夜夢たちにはどうしようもなく長い時間70億人の指先でなぞられる乳首の感覚を処理していかなければならず、長いロード時間にコンピューターがずっと動きを止めているように、夜夢の脳はずっとその残響を処理し続けるように乳首の快感を感じていた。たった一瞬が、長く長く伸ばされてまた、次の70億人の刺激が一瞬で夜夢の脳に到達する。一擦り一擦りが永遠のように夜夢の脳に乳首が擦られる快感を与えて、その一度一度で間違いなく体を震わせて夜夢はイッてしまう。
 70億人の夜夢がキスで興奮しておま○こを濡らすと、それは70億倍になって二人の受信する夜夢の股間を濡らしていき、70億人の夜夢が他の70億人の夜夢たちにいっしょにいるために幸福を感じていると、二人の夜夢には70億倍になってその幸福感が伝わる。35億人が35億人の夜夢の乳首に自らの口を這わせると二人の夜夢の乳首は35億人に同時に舐められ、35億人の夜夢が同時に喘ぐと35億人の夜夢の声が夜夢自身の喉からなっているような感じがする。
 快感を受信する夜夢はずっと頭がとろけているような感じがして、常に体中が快感を感じて何度も何度も絶頂で愛液を吹き出しているような状態だった。
 23億人が23億人の夜夢の左乳首を吸い23億人が23億人の夜夢の右乳首をすって、各家庭にいる23億人同士の夜夢が責められる23億人の夜夢のおま○こに同時に手を入れて、23億人が左から、23億人が右から、責められる夜夢のおま○こを弄る。
 まったく同じタイミングでピストンする夜夢たちの指の刺激におま○このなかはまるで濁流でえぐられるような快感を感じて、快感を受ける夜夢二人は抱き合って快感に叫びながらイッてしまっていた。
 また、70億人のおま○こから染み出してくる愛液を夜夢は呪いを改変することで、快感を受信する夜夢のおま○この中にテレポーテーションさせることをして、その瞬間何もつけていない夜夢のおま○こから滝のように愛液が吹き出して、唾液をテレポーテーションさせるとキスをしている夜夢たちは70億人の唾液で一瞬溺れそうになり、70億人のおしっこを二人の膀胱にテレポーテーションさせると、一瞬で人生で流れることがないほど大量のおしっこを尿道を経ておま○こから出し、まるで霧のようにおしっこを吹き出した。
 70億人が同時に潮を吹くと70億人分の潮をスキーン腺にテレポーテーションさせて、70億人分の潮を二人は同時に吹き出した。複製されて二倍になったそれらの液体が、ラブホテルの床をぐちゃぐちゃに濡らして、部屋の中にいた夜夢たちは十センチ以上残っているそれらの液体をぐびぐびと飲んでいく。
 70億人がそれぞれ相手を見つけセックスし始めると、キスの感覚、手淫の感覚、クンニリングスの感覚、正常位、後背位、その他ここにあるディルドをそれぞれの夜夢たちの家庭でコピーして使っている感覚、それぞれの家庭でローターで夜夢を感じさせている感覚などが、集まり示し合わせたように全く同じタイミングで70億人全員の夜夢が絶頂し、70億人分の夜夢自身の絶頂を夜夢二人は感じてしまう。一秒間または0.1秒間に一回絶頂し、体では追いつかない量の快感を脳で感じていく。脳で100万回ドライオーガズムを迎えて、それでも70億人の絶頂を処理し終えてはいない。
 70億人がまた同時にイクとまた体の生理的な絶頂は0.1秒間に一回夜夢は絶頂し、脳での精神的な絶頂は100万回以上絶頂を迎える。
 何万人、何十万人、何百万人に同時にあそこを舐められ1000万人以上の吹き出した潮や愛液がおま○こから鉄砲水と霧のように吹き出してくる。ホースから出た水のようにそれらは壁や天井を濡らしていく。


 ある程度時間が経つと、二人の絶頂は収まっていき、管理者の夜夢は一人また一人と夜夢となっていた人間たちを元の姿に戻していく。70億人がもとの姿に戻ると、夜夢は職場の同僚全員の家や職場での自分の情事を思い出し恥ずかしさを感じて、
「はぁ」「はぁ」とため息をつく。
 時間は夜中の1時を回っていたが、このあとも夜夢は夜中じゅう夜夢同士のセックスを楽しんだ。
【 2020/02/01 18:43 】

| 小説 | コメント(0) | トラックバック(0) |
快感工場
 電話でインタビューのアポを取る。
 世界有数の大企業なのに、身分証明書と経歴だけで、インタビューが許可されてしまった。
「この会社の警備、ザルじゃなきゃいいけど……」
 会社の人間ではないため、そこまで心配するほうが、余計な徒労の気がするのだが、これから取材をする大企業は、世界的な需要に応えている企業なので、嫌でも緊張してしまうのだった。
 世界8ヶ所に大規模な工場を持つその企業は人間の性を主な商材としている。
 人間の性的欲求に応えるために、この企業では主に男が8つのモデル、女が8つのモデルのクローンを所有している。遺伝子データはデジタル化されているので、工場の施設内でクローンの生産が可能だ。
 当初は倫理的な問題があったが、この企業が、ロビー活動をして法律を通してしまってからは、誰も何も言えなくなってしまった。
「民主主義より、資本主義だね」
 クローンは各女性モデル、男性モデルとの組み合わせで、それぞれ8モデル、合計16モデル存在する。
 (16×16-16)/2+16の136パターンの組み合わせが存在する。引いて足している16パターンは同じ顔のモデルの組み合わせである。
 三人の組み合わせ、四人の組み合わせ、五人の組み合わせでは更に数が多くなる。三人で816パターン、四人で3876パターン、五人で15504パターンもの組み合わせが生じる。
 つまりこの企業の工場は1万5千パターン程の組み合わせの彼ら彼女らをさらに100万パターン用意し、100億の実験室、500億のクローン人間を工場で稼働させているということになる。
 お客は快楽を求めている人たちだ。男女、男々、女々の組み合わせで、快楽を味わいたいという需要がこの世の中には一定数存在する。
 女に生まれ変わってセックスをしたい。男に生まれ変わってセックスをしたい。などの願望だ。
 そのバーチャル体験が月当たり500円で可能になる。
 そんな商売が売れないはずはなく、株はうなぎのぼり、政界にも癒着が生まれ、法律はないに等しかった。
 私も、家で数回、専用のデバイスを借りて体験してみたが、非常にリアルなため、実際に起きている感覚のように間違ってしまう錯覚がした。
 実際に敏感な部分や、口や舌などが別の人間に触れている感覚を家にいて誰とも会わずに感じることができたのだ。不思議な感覚は今でもの唇に残っている。
 この度取材に向かう企業はそんな企業だった。


 取材当日、私は朝早く起きて、取材用の原稿を確認して、それから出発の準備をした。
 車で、3時間と遠い場所ながら、大規模な土地には一つの街ほどもあるかというほどの大きな工場がそこにあった。
 受付も機械、ガードマンも機械、大きな工場ながら、人間が実際に管理する部分は非常に少ない。
 初めて企業の内部の人間に会えたのは、オペレーションセンターに通された後だった。
 見た目は、ほんとに研究員という出で立ちの年齢は三十代手前の男性が、オートメーションされた機械の管理をしているようだった。
「はじめまして、ようこそ」
「こちらこそ、はじめまして、本日はよろしくおねがいします。」
 丁寧な挨拶にこちらも応対する。
「こちらは、研究助手の新美です。何かありましたらこちらに聞いてください」
「初めまして、新美と申します」
 隣からきれいな女性が白衣を着た格好で話しかけてきた。
「ああ、こちらからも、どうぞよろしくお願いします」
「彼女は、このオペレーションセンターにいますので、まずは私が工場内を案内いたします」
「はい」
と私は応えた。


 エレベーターで2階まで降りると、工場は全体が白色で作られていて、酸化チタンで殺菌を行う。こちらも全体が白い医療室みたいなエリアを抜ける。
 白い刑務所のようなエリアにつくと大きなドアの中には男女複数人が中に入っていた。
「こちらで、彼ら彼女らの脳から性的快感を抽出しています」
「なるほど」
「アクリルの窓から中を覗いてみてください」
 私は窓から閉ざされた部屋の中を覗いた。中では、男女が組み合っていて男が女の中に肉棒を挿入し、ぎしぎしとベッドがきしむ音と、女の喘ぎ声がドア越しに聴こえていた。
「彼らの頭についているセンサーが無線で快感の情報をコンピュータに送ります。また、部屋にそれぞれ設置されているコンピューターが内部の温度、湿度、空気の振動、どのように物質が運動したか、どのように電磁気が発生したかを記録します」
「この部屋内に、様々なセンサーが設置されているということでしょうか?」
「ええ、そうなんです。センサーで得た環境情報と彼らの肉体のコンピューターが管理しているデフォルトの情報を組み合わせ、それに脳から抽出した情報を加えると、どのように脳が肉体と情報をやり取りしたかが判定できます」
「それをエッセンスにしていると」
「そうですね」
 この部屋の中の人間はクローン人間ではあるが、意識が存在するということは人権がある。
「彼らは、この状況を苦痛に感じているんですか?」
 私は、一番気になっているポイントを所員の人に聞いた。
「彼らの遺伝子提供者は、かなりの確率でセックスを好む遺伝子の保持者です。ですから、部屋の中の彼らがセックスを好むか好まないかという二択で言えば、二十四時間セックスを続けていても飽きないほど好きだと言って大丈夫でしょう。もちろん、人間ですから眠りますし、栄養は腕輪や首輪についている点滴の管から彼らに送られます。栄養のバランスも問題ありません」
「はあ、彼らの人生がこの中で完結されていると考えると、不憫に思ってしまいます」
「逆に考えてみてください。ここでは食べ物に困らず、いつまでもセックスをしていられる。そのような状況を体験したいユーザーは多いでしょう。ですから、我々の商品が売れるのです」
「はあ」
 私は、聞いた内容をメモし、ネットニュースに上げる段取りを考えた。すくなくとも、彼らクローンの仕事は別のクローンとのセックスであり、私達の仕事は記事を書くことだ。
 所員さんが話し始めた。
「次は、ここから、しばらく進んだところに、クローンの女性のみが集まっているエリアがありますから、そちらに行きましょう」


 また、しばらく白い大きなドアが並んでいるところを歩いていくと、やがて所員さんは一つのドアの前で止まった。
「こちらが、女性のみの集まった部屋となります。世間的にはレズつまり女性同士のセックスをする部屋となりますかね」
 私は中を覗いてみた。中では、アジア系の女性とインド系の女性が、組み合っていて、自分の股に相手の股を押し付けていて、恍惚としていて自身の絶頂感に彼女らは浸っているようだった。
「隣の部屋は更に人数が多いようですよ」
 所員さんが言って、隣の部屋に移動すると、部屋の中では、先程のアジア系の女性と、インド系の女性、更にヨーロッパ系の女性が三人で相手の恥部にキスを落としていた。
「流石に、この情景にはクラっと来てしまいますね」
と私が言うと
「ええ、これが我々が、人間の所員を多く雇わない理由となります。男性であっても女性であっても、人間に似たクローン人間がセックスしているところに割って入らない保証はありませんからね。できるだけ工場内の人間の数を少なくしています」
と所員さんがコメントした。
 私が、別の窓を更に覗くと、今度は、アジア系の女性、ヨーロッパ系の女性、スラブ系の女性が三人で相手の恥部に自分のものをがんがんと押し付けていた。三人で抱き合っている光景は、私の脳をクラクラさせるのには充分だった。
「やはり、刺激が強いです。少し休憩を頂いてもいいでしょうか?」
「はい、構いません。休憩所はあちらです」
 私は所員さんと共に、休憩所兼物置のエリアへ移動した。
 しばらく休憩を挟んだあと、取材を再開した。


 次の部屋を覗いた私は少し戸惑い驚いてしまった。見たところヨーロッパ系の女性の相手をしているのは同じヨーロッパ系の女性だった。見た目は同じで同個体だということが理解できた。
「この部屋は、同じ個体、モデル同士でのデータを抽出しているのですか?」
「ええ、こちらの個体の性的趣向や、抽出するデータはサーバーからダウンロードされる需要に従って人工知能が自動で変更しています。反映されるまで、一年ほど時間が必要ですが、その分閲覧数は上昇傾向を続けています。弊社の利益の最大化に人工知能は大きく貢献していますね!」
「なるほど」
 見るとヨーロッパ系の、女性は同じ顔のヨーロッパ系の女性に股を合わせ股を相手の股に擦り合わせていた。同じ筋肉量、同じ形なので、共鳴するように同じ揺れ方で二人は揺れていた。私は思わず生唾をゴクリと飲み込んだ。
 その後、インド系の男性一人、ヨーロッパ系の先程の女性が四人というハーレムの状況を窓から覗いた後、今日の取材は一度終了ということを、所員さんに伝えた。また一週間後、この工場への取材の予定が入っている。
 所員さんに挨拶を伝えて、私は車で帰路についた。


 家で記事をまとめて、撮り溜めた写真をどこに配置するか指示書を書いてある程度作業が進んだところで、取材の2日後の午後4時に休憩も兼ねて私は外に気分転換に出た。
 この前取材した企業のライセンス店が繁華街にあったので、そこを訪ねてみることにした。もちろんICレコーダーとカメラを持って……
 ライセンス店に着いてみると、まず受付があり、受付で高めの料金を支払ってから、30分コースでバーチャル体験を買った。建物の2階にはカラオケボックスのような専用の個室とベッド、専用のヘルメットが置いてあった。
 ヘルメットを被ると、明るくないのに明るいという感覚を感じる。ヘルメットの裏が光っているというわけではない。直接視神経に電気的な刺激を送って、映像を脳に認識させている。指を左右にフリックさせると脳からの電磁波を認識したヘルメットが、ガイドを表示させて続いて20秒ほどのサムネ動画を表示させる。
 気になっていたヨーロッパ系女性同士のモデルの交わりを検索すると希望のデータが10000件ほどヒットした。
 その中から、ビュー数が多いものを選択して早速試してみる。
 工場で見た白い空間に、自分と女とが二人でいた。すでに、足を一部交わらせていて、近づいてくるヨーロッパ系の女の発情したアソコの匂いも鼻に直に感じられた。ヘルメットが脳に信号を直接送っているからだった。自分の股間の秘豆も勃起していて、同じ匂いを発している。自分の匂いではないのに、その部分から匂いが鼻に届くことに私は違和感を感じた。録音されたデータなのにリアルタイムで生の女性に秘部を撫でられ、円を描くように秘唇に刺激を加えられているように感じた。指を秘唇の中に秘裂の中に入れられて、人差し指と中指で支えられながら、親指で秘豆をこりこりといじられると、頭が真っ白になって、全身の力が抜けてしまうような感覚に身体中が襲われた。
 爪の切り方まで管理されたクローンによる刺激に、また、自分が感じたことのない他人の身体での快感のため心臓がどくどくと動き、恥ずかしさと、ドキドキでどうにかなってしまいそうだった。
 自分が動かしたでもなく、自分の手に指に相手をしている同じ顔のクローンの秘豆の感触が伝わってきて、指を秘唇、秘裂の中に入れられると途端に、ヨーロッパ系の女性のクローンは、顔を快楽に歪めて、私の中に挿入している指の動きを激しくした。
 お互いに相手の指の感触に激しく喘ぎ、クライマックスにキスをしようとしたところ唇と唇が触れるか触れないかのところで、時間制限となり画面が暗くなり、刺激がなくなった。
「はぁ、はぁ、すごいっ」
と思わず声に出してしまった。まだ続けていたかったが、金額もそれなりなので、今日はお暇することにした。


 家で、ライティングをしたり、別の取材先に行ったりしている間に、あっという間に時間は過ぎていき、あっという間に一週間という時間が過ぎた。
 私は再びドライブをして遠い工場まで足を運んだ、記事を読む多くの人のために自分の才能を生かすんだと常日頃から思っていたことに準じて。
 記事にはいろんな読者がいる。肯定的に捉えたり否定的に捉えたり、自分の心情を強固にしたり、柔軟に新しい見解に見識を深めたりとさまざまだ。
 クレームのメールはすべて出版社から私のもとには来ないようにしているので、どんな記事を書いたところで、私の評価が下がることはない。下がることはないということは上がることもないということで、編集記事に書いてあるペンネームだけが私が書いたことの証となっている。
 追加のインタビューで私が取材したかったのは、オペレーションセンターにいた元クローンだった。工場についたら、以前話した管理職員に挨拶をして、オペレーションセンターで職務に従事しているクローンに話を聞いた。


「改めまして新美です。よろしくお願いします。」
「新美さん、単刀直入にお聞きしますが、あなたはこの工場で生産されたクローンですよね?」
 新美はびくっと体を震わせてから、応えた。
「どうしてそう思われるのですか?」
「ヨーロッパ系のクローンの方と行為を行われていたアジア系の方の顔があなたそっくりだったからです。詳しいお話聞かせてもらってもいいですか?」
 私は、メモをとる準備をしてから訊いた。
「実は、私は、5年前工場で新規に生産されたクローンでした。初めは、セックスが楽しくて、どんな方とでも、それこそ、男性であれ女性であれ、体の扱いに慣れていらっしゃることに加えて、皆さん体を大事にされて、愛のある行為を行ってくださったので……」
「ええ」
「とても、充足した、日々であったと感じています」
「それがどうしてオペレーションセンターに?」
「私ももちろん、人間の性的充足のための仕事のことを誇りに思っていました。女性であれ男性であれ、私が愛したまた愛された行為が記録となって残っていくのですから、誇りにもなります。ですが、」
「ですが?」
「ある時から、何かがおかしいと思い始めました。我々の仕事が、一方方向に向いすぎていたといいますか。例えるなら、人間は生存のために、様々な個性の個体を誕生させます。形質の違った個体をです」
「ええ」
「ですので、その人間の本能が私に語りかけたのかわかりませんが、これは違うということがはっきりわかったのです」
「なるほど」
「うまく説明できないのですが、その気持ちが、つまり、皆が同じ方向にむいている全体主義のような体制が心地よくなくなってしまったのです。ですので、私は仕事には適さないと判断されてしまいました。でも、その過程で良かったのは、廃棄処分であった私を施設の管理職員の方が拾ってくださったことです」
「いつも、応対してくださるあの人ですか?」
「そうです! それが、四年前、生まれてから一年目、そのために生み出された、仕事を放棄した私に恵みを与えてくださいました」
「いい話ですね」
「ですが、これは非常に例外的な措置です。皆が私のような処分になれば、この場所はあっというまに私のような顔で一杯になってしまいます」
「なるほど、それは……」
「あくまでも、私は例外的であるということは揺るぎません。そしてその出来事は、一層私の自尊心を刺激してくれます。より誇りをもって仕事に取り組めるというものです」
「なるほど、そのお話をお聞きできてうれしいかったです。肯定的な記事にするよう努めます。ところで、このオペレーションセンターへは何時から? 以前のお仕事を辞めてからすぐなんでしょうか?」
「ありがとうございます。いえ、すぐというわけではなく最初は、一年ほど廊下の掃除などや、施設内の庭などのお手入れなどをしました。オペレーションセンターでの配属は、三年前からですね。管理する彼らクローンは私の同類なので、施設の方たちからも私は重宝されています」
「なるほど、お住まいは?」
「実は、お金が出るようになってからは、工場の近くよりも、都会に住んでみたいという思いが強くなって…… 実は、〇〇街の△△エリア□□地域に住んでいます。」
「それは驚きました。私もその近くに住んでいます。今度お酒にでも行きませんか? あなたからの他のご意見も伺いたいです」
「ありがとうございます。またお誘いいただきましたら……」
 新美は照れているような表情で答えた。


 その後、記事を書いた私は、新美と親しい仲になり、一緒に酒を飲んだり、一夜と言わず、二夜、三夜と数を重ねていき、挙げ句結婚して、今も一緒に住んでいる。アジア系のクローンはすべて新美と同じ顔をしているので、そのクローンとセックスしても新美の中を感じるし、全世界の男や女に妻を寝取られているようで最近は夜しか眠れない。
【 2019/10/06 12:26 】

| 小説 | コメント(0) | トラックバック(0) |
なんか身体が増えたから最近できた彼氏をみんなで襲った話
近況、仮面ライダーが楽しみ今日もゼロワン見る。
ではどうぞ〜


 桜川 結衣(さくらがわ ゆい)は、地元の映画館で働いている26歳だ。
 大学を卒業してから、映画が見たいが故にバイトを始めて、現在も同じバイトをしている。
 最近の映画館は忙しいときは忙しいが、暇なときは暇な感じで特にすることがないので、SNSやソーシャルゲームを普段はよく遊んでいる。
 夏休みに入ったから、子供向けのアニメや3DCGの映画がよく上映されている。基本配置されるポジションが決まっているので、忙しい時に私はポップコーンを売ったり、チケットに穴を開けたり、後輩の面倒を見たりしている。


 バイトが終わると映画を見たり、ショッピングモールで買い物をしたり、何もしないで家に帰ったりすることもある。家は職場から5kmほどの場所だ。
 父が車のローンを払いその代わりに私は家にお金を入れている。
 父と母は職場結婚で母は今もその会社で働いている。平日は二人とも仕事をして、休日も毎週のようにどこかへ遊びに行っているため家にはいない。
 私には姉が一人いるがその姉も最近彼氏ができたとかで休日はほとんど家にいなかった。
 家の中の非リアが私だけというのも癪なので、最近バイトを始めた後輩をターゲットにそれとわかるようにアプローチを掛けている。
 明日はその後輩が暇らしく、後輩の大学が夏休みということもあって私の方からデートに誘ったのだった。


 当日、スマホでゲームをいじって待っていると後輩が来た。割り勘で寿司を食べ、ゲーセンで音ゲーを死ぬほどやってから三時頃にパフェを食べに近くのパフェ屋に入った。後輩はすやすやと寝ていて、それを叩き起こしてから後輩を連れてゲーセンに戻りハイスコアを更新して満足した後にレースゲームとシューティングゲーム、メダルゲームを後輩と一緒に楽しんだ。
 夕方になるとショッピングモールの外の一角が夏休みの子供のために金魚すくいや、たいやき屋などの出店が多く設置されていたので、射的と金魚すくいとわたがしと、わなげをして後輩が取ったぬいぐるみを横取りして車に詰め込んで、夜になった。
 予約しておいたムニエルのタラがおいしいお店で夕食を済ませる。
 ショッピングモール近くで高かった(それでも普通のホテルよりは安かった)ラブホで
「ここで寝る?」
と後輩を誘い「はい」なのか「いいえ」なのかよくわからない(半分寝ている顔での)返事をよそに軽く無理やりに中に連れ込んで最上階の部屋に入った。
 互いにトイレを済ませ、風呂に入り、テレビを小1時間ほど見て落ち着いた後
「する?」
と後輩に直球で聞いた。


 桜川結衣は小学生から性的な方面の興味が人一倍ある女だった。グラウンドにある鉄棒に股間をこすりつけて気持ちよくなって遊ぶ女の子だったし、中学生のころはレズの友達とオナニーの見せ合いっこをしていた。友達のイキ顔を見ながらオナニーをすると気持ちよかったし、結衣は音ゲーと映画とオナニーしか趣味がない女だった。


 雰囲気作りに後輩にキスして舌を使って歯や口腔を丹念に舐めていく。
 後輩は遠慮がちに応じていたが、しばらくして私の歯や舌に舌を絡めてきた。
「んっ、んちゅ、んー、はむっ」
 段々と勢いづいてきたので、激しく胸を揉んだり、陰核を手のひらで撫でたりしつつ、キスを継続する。
「はふっ、あうっ、んんっ」
 喘ぎ声が漏れ、腰を痙攣させて結衣はキスをしていた。
 しばらく行為を続けていると、段々と陰部が濡れ始め、指が入るようになったので、指を入れて奥の気持ちいい部分を弄り始めた。
「もう、濡れてるし入れていいよ」
と後輩の耳元で囁くと後輩はまだあたふたしているようで、結衣は仕方なく右手で自分の中を弄り、左手で布団の中の後輩のを扱いた。大きくなったのを手で感じると
「入れるね」
と後輩に囁き結衣の身体を後輩に近づける。はずかしくなったのと共に尿意が出てきて
「ごめんっ!」
と言って結衣はトイレに駆け込んだ。


********************************************************


 一方、その頃後輩は人生で初めてのセックスに興奮していたが、人生で初めてのセックスがこんな形でいいのかと悩んでもいた。
「3pしてぇ」
 そう、後輩がひとりごとを言うとなぜかその願いは叶った。
 後輩が呟いたことを忘れてしまうと結衣はトイレから出てきた。


********************************************************


 結衣はトイレから出たとき違和感を感じた。トイレから自分が出てきたのにまだトイレにだれかいるような音がしたからだ。結衣が振り向くとトイレから結衣と同じ顔の人間が出てきた。
「はぁっ!?」
「うそっ!?」
よくわからない状況に結衣は困惑した。

 結衣はトイレから出てきた結衣に似た人間に注目した。同じ髪型同じ服同じ体型だった。身体の紅潮具合も同じで結衣は気味悪さを感じた。
 後輩の方を見ると頭に3つぐらいはてなが浮かんでいるようだったが、大して何も考えてないように見えた。
 結衣は何かを見たが何も見ていないような振る舞いでベッドに戻り後輩のを再度扱き始めた。
 ものを扱く手に誰かの手が重なり結衣は自分と同じ形の手だとなぜだか感じた。隣に増えた人間に一瞥するとこちらにもガンを飛ばされ、ものを扱くスピードを結衣は更に速めた。
 結衣はなぜか増えた自分と同じ人間に先を越されるのがイヤだったので、ここまでお膳立てしたのに別の人間に後輩のを盗られると思うと無性に腹が立ち後輩に
「おっぱい触っていいからね」
と囁くと、隣の女も
「私のも触っていいからね」
と後輩に囁いていた。
 後輩が両方の結衣の胸に手を寄せDほどの大きさのそれに指を絡めると怒りで有耶無耶になっていた快感が頭に戻ってきた。
「あんっ、あっあっあっ、んっ」
「あっ、あんっあんっ、あっあっ」
 隣の同じ顔の女も快感に顔を歪めていて、結衣は自分の気持ちいい顔ってこんな感じかとはずかしくなった。
 左手で陰部の中に指を入れて奥をついて自分のそこを気持ちよくさせる。隣の女も全く同じように女のそこを弄り、はだけてきた服から見える乳首が硬く尖っていて快感を感じていることがよくわかった。
 自分の同じ場所も尖っていて後輩が指を這わせると「あっ」と声が漏れた。
 段々と横に女がいるのがイヤになったので、女を風呂場に連れて行って話し合おうとした。服を整えてベッドを離れる。

 風呂場に行くとお互い何から話していいのかよくわからないので、しばらく黙っていて、「あ」とか「え」とか感嘆符だけが出てくる状態だった。


********************************************************


 一人になった後輩は結衣たちの聞こえないところで独り言を言った。
「6pもしてぇ」
 風呂場から声が出ないことを後輩は不気味に感じた。


********************************************************


 結衣は風呂場から出てきた。結衣が先程感じたのと同じ奇妙な感じを後ろから感じて振り向くと、結衣が一人、直後に結衣が二人、合計五人の結衣がベッドと風呂場の間にいた。
「ちょっと」
「なによ」
「勘弁してよ」
 残りの結衣はため息をついたり、WHYの仕草をしたりしていた。これだけの人数がいると他人とかぶらないように感情を表現することに疲れてしまう。
 ベッドに来た五人の結衣はそれぞれを間違えないようにABCDEとそれぞれ呼称を決め、全員が服を脱いで棚にまとめ(服のたたみ方もコピーしたように同じだった)ベッドの中に入っていった。
 五人が全員右手を後輩のものに寄せ、恥じらいながら胸を揉んでいいというアピールをしている。
 同じ重さ、同じ形の胸が左手で持ち上げられ軽く揉まれながら見せつけられう状況に結衣たちは興奮で頭がどうにかなりそうになっていた。
 結衣の内の一人が後輩の唇にキスをして、二人の結衣が後輩の両耳を舐め、二人は後輩のものに両側から舌を這わせ始めた。その間にも空いた指が後輩の足や太ももに這い、乳首や肩にも誰かしらの指が這っていた。
 全身を刺激されている後輩は時々ビクビクと痙攣して、喘ぎ声にも似た声を発していた。
 しばらくして、また結衣たちは後輩を一人占めできないことにもどかしくなって、他の自分たちを風呂場に集めた。服を脱いだ結衣たちは名残惜しそうに風呂場へと向かう。


********************************************************


 一人になった後輩はまた言った。
「11pしてぇ」


********************************************************


 しばらくすると、五人になった結衣たちが風呂場から出てきて、背筋が寒く感じた結衣たちがまた後ろを振り向くと、何事もなかったかのように風呂場のドアを開けて五人の結衣たちがぞろぞろと出てきたのだった。
 見ていた結衣たちは顔から血の気が引いていくのを感じて、数瞬後、後から結衣たち五人も同じ顔になった。十人の結衣たちが、水でも飲もうとキッチンの蛇口を捻り紙コップを分けゴクゴクとそれぞれ喉を鳴らす。その間も肌色からピンク色のそれぞれの肢体を嫌でも見てしまい。いよいよどうなってるのかよくわからなくなってきた。と結衣たちは思い始めた。五人分しかない衣服に座る人間は十人もしこの現象がここで収まるものでなかったら、こんな結衣は置いて帰るしかないと結衣は思っていた。
 後輩の所へ戻り、先程の位置に戻ると新たに増えた結衣たちは表面を専有して乳首や足や手の指を口に食み、片方の手で後輩の身体を撫で、もう片方の手で自分の陰部を撫でていた。
「あんっ、んんっ」
「ああっ、あっあっ」
「あっ、あっ…………っ」
「んっ、あんっあんっ」
「んあっ、あっ、あーっ」
「あああっ、ああっ、んっ」
「んんっ、あーっ」
「あ……、ん……っ」
「あっあっあっ……」
「んんっ……、あっ……」
 それぞれがそれぞれ自分の陰部を的確に愛撫することで結衣たちの興奮は加速度的に増し、全員に責められる後輩もまた、いつ絶頂してもおかしくないほどに声を発し、痙攣していた。
 誰かが、他の結衣たちの敏感な箇所に指を這わせると堰を切ったように、別の結衣も他の結衣の敏感な乳首や陰部に指を這わせて十人にそれぞれを責められ始めた十人の結衣たちは別の身体に触れられることに興奮して、喘ぎ声を強めていった。
 後輩は全身を這う舌と唇の感覚に耐えられなくなり、「んっ」と喉から声を絞りだして十人の中の一人の結衣の口に暑い液体を吐き出した。
「んっ、んんんんっ、あぅ、あっあっあっ、ちゅ、ずずずっ」
 一人の結衣の口にある液を周りの三人の結衣たちが交互に結衣にキスをしてその口内から液を舐め取ろうと必死に液を吸い合っていた。
 後輩の液に触れている四人の目はとろけていて、別の結衣たちはおかわりをもらおうと耳や指や乳首を必死に吸って舐めていった。
 後輩のものにまた舌を這わせ始めた結衣二人は結衣同士で乳首を擦り始め、後輩の足の指を舐めていた結衣たちも相手の結衣の陰部を自分のものなので的確に気持ちよくなるように弄っていた。
 乳首同士を擦り合わせていた結衣たちも陰部を相手の同じところに擦り始め、相手の乳首や陰部の中に無理やり指を入れていく。
 別の結衣は陰部を後輩の足に擦りつけぬるぬるになっているそこの液を後輩に塗りつけるようにしている。
 耳舐めをしている結衣たちは片方の手で、別の結衣が舐めていないときに後輩の乳首を弄り、もう一方の手で後輩の別の耳を舐めている結衣に乳首責めをして、結衣を感じさせていた。
 キスをしている結衣は別の結衣に陰部をクンニされ喘ぎ声を後輩の口に漏らしながら、後輩の口も気持ちよくしようと口技を施す。快感で結衣のキスが弱くなるとその結衣の乳首を後ろから責めていた結衣が代わりに後輩とキスを始めた。
「あんっ、いいっ、いいよっ」
「あっあっ、ああああ……」
「いい、それっ、あああ…………」
「あーっ、あっあっあっ、あん…………」
「いい、いいのぉ、んっ……」
「ああああ、あっあっあっ、いいぃ…………」
「いいっ、あああっっ、あ…………」
「あんあん、あっあっあっ、んっ……」
「んっ、あああ、あっあっあっ…………」
「ああああ、あっあっ、あっあっ、ああ…………」
 結衣たち全員がそれぞれのまたは自分の愛撫に耐えきれなくなって、後輩や結衣自身、別の結衣たちに身体を擦り合わせながら絶頂に達する。
 真っ白い意識の中で結衣たちは別の結衣たちの身体を手や足や胸や陰部で感じて、その刺激でまた何度も絶頂する。
「あっあっ、あっあっあっ、ああああ…………」
「あっあっ、ああああ、んんんんっ…………」
「あああ、あああ、んんっ、んっ…………」
「んんっ、ああああ、あっ…………」
「あっあっ、ああああ……、あっ、んっ…………」
「あっ、んっ……、んっ、あっあっ…………」
「んっ、あっあっ、あっ…………、あっぁ…………」
「あっ、ああああ、ああっ、あっ…………」
「ああっ、ああっ、んっ……、んんっ…………」
「んっ、ああっ、ああああああっ、ああっ…………」
 結衣たちは一人一人それぞれ思い思いに絶頂して、しばらくしてすべての結衣たちが後輩と共にその上で眠った。




 しばらく日にちが経って、結衣は前回の後輩とのデートが忘れられないものになってしまったので、次のデートをいつしようか後輩と相談がなかなか切り出せないでいた。
 結衣のほうは十人の結衣の記憶が統合されてよくわからないうちに後輩の耳から唇、手から足までの味を覚えるほど舐めてしまったため、その記憶が頭にこびりついていた。
 思い出すと頭がカッと熱くなって前後不覚に陥ってしまう。
 それ以来、自分でもトイレに行ったと思ったらベッドで寝ていてトイレから帰ってくる結衣自身にばったり会って二重の悲鳴を上げてしまったり、後輩に増えてと言われてわけがわからないままバイト先で増えて三人や四人で受付をさせられたり、何度も何度も双子ですかとか三つ子ですかとか聞かれても苦笑いしかできないこっちの身にもなってほしいと何度となく思った。


 そんなこんなで、次のデートなんて考えていなかったのだが、家にいてもやる気が失せていくだけだったので、思い切って後輩をデートに誘った。
 場所はプール夏っぽい場所だった。
 水着は以前友達と買いに行った。上下オレンジのビキニを着た。
 後輩と流れるプールのプールサイドで後輩と合流すると、結衣は浮き輪をふーふーと膨らませて少し人気が少ない場所でそれを浮かべた。
 後輩が大人なのに子供っぽく浮き輪に乗っている結衣を見ていた。
 後輩がプールに入ってきて膝小僧を抱えている結衣の両手に手を添えると左右にかき分ける気づいたときには結衣はオレンジの水着と浮き輪を伴ったまま二人に分裂していた。
「はっ!?」
「えっ!?」
 結衣たちはお互いの顔を見て何事かと驚いてしまう。後輩は更に二回同じことを行って、最終的に四人の結衣が同じ浮き輪と同じオレンジ色のビキニを着てプールに浮かんでいた。
「お姉ちゃんあの人達四つ子だよ」
と子供に指をさして、恥ずかしくて結衣たちは顔を隠した。
 後輩が上から流れるスライダーを指差し、結衣たちはしゃーないという顔でそちらに泳いでいった。階段を登って浮き輪と一緒にスライダーに落ちていく。 
 結衣たち四人全く同じように悲鳴を上げて、全く同じように悲痛な顔をしながら落ちていった。
 四人の結衣たちが終わった後、後輩は特に印象に残らないような落ち方で下まで着いた。
 その後は四人の結衣たちで誰が一番速いか競争をしたり(結果同着だった)、
 結衣たちでビキニの上から胸を揉み合ったり、後輩を一人残してかくれんぼをしたりした。
 一通り遊んだあと車で前のラブホテルにまた来て、休憩+宿泊で部屋に入った。
 ドアをくぐると四人+六人がどこからか部屋に入ってきて、全部で合計が十人になった。
「またか……」
 結衣にうちの誰かがそう呟いた。
 仕方なく全員服を脱いで、丁寧に棚にたたんで置き、十人でかわりばんこに後輩にキスをして、一周したところで後輩の乳首やものを指や手で扱いていった。
 前回と同じように後輩の両耳と唇と両乳首、両手の指、両足の指を結衣たちの口が咥え、股間のものに二人分の舌が這いまわった。
 また、結衣たちは右手で自分の陰部に手をやり、陰核や陰部の中に手を這わせたり入れたりした。
 慣れた手付きでその場所の快感を膨らませて、あっというまに十人の結衣たちの喘ぎ声が部屋に反響するほど大きくなった。十人の結衣たちの陰部の液体の匂いが部屋に充満して、結衣自身や後輩の興奮を煽っていく。
 結衣たちが吸う後輩の乳首が硬くなっていき、結衣たち十人の乳首や陰核も硬さを増していった。
 後輩のものも硬くなっていき、結衣たちは後輩の顔の周りに集まり濡れそぼったその場所を後輩へ近づけていく。
 十人の結衣たちは敏感な場所を後輩の唇にくっつけ液を啜らせたあと別の結衣たちに席を譲り、別の結衣たちが後輩の唇に敏感な場所をくっつける。
 液を吸われ終わった結衣たちが自分の陰部の中をまたぐちゅぐちゅとかき混ぜると、また液体が溢れ出して、それをまた後輩の唇に押し付けていった。
 十人の結衣の愛液を喉に詰め込んだ後輩はその淫猥さに顔をとろけさせて、股間のものも限界まで膨らんでしまっていた。
 ベッドに寝ている後輩に結衣たちは騎乗位で交合し、二十回ほどピストンをすると別の結衣たちに交代した。
 結衣たちは後輩のものを中に入れ、興奮するとともに快楽で歪んだ顔を見せ、気持ちいい部分を直接弄られることで愉悦を感じていた。細かくピストンすることで陰部の奥の気持ちいい部分を小刻みに刺激し、その刺激が後輩のものにも引っかかり後輩を気持ちよくさせた。
 頻繁に交代する結衣たちの中は後輩からすると常に新鮮な脈動をして後輩のものを気持ちよくさせていく。
 結衣たちは今交わっている結衣にキスや口での愛撫を乳首を含め全身に施し、刺激が深くなったことで、交わっている結衣は中や腰の部分で痙攣を起こし始めた。
「あんっ、あんっ、あんっ、あっあっあっあっ…………」
と小刻みに喘いで結衣は絶頂を迎える。
 結衣の中の刺激に反応して後輩のものも欲望を吐き出し、欲望が結衣の奥を何度も叩きつけた。
 結衣が後輩のものを受けて満足すると別の結衣が半分ほど膨らんだ後輩のものの上に覆いかぶさり、またピストンを再開する。一人が快感で脱落したあとも、九人の結衣たちを後輩は満足させなければならない。
 後輩の乳首を両手で摘み、後輩に跨った結衣はピストンを続ける。早くも硬度を取り戻した後輩のものに結衣は全力で自分の中をこすりつける。
「あんっ、あんっ、あんっ、あっあっあっあっ…………」
 また、別の結衣たちの快楽責めに結衣が白旗をあげ激しい痙攣のために後輩の欲望を中で受け止める。
「うっ、うっ、んっ、あっあっあっああああ……っん…………」
 そして、また別の結衣が後輩のものの上に跨った。
 九人の結衣たちを一巡しても、最初の結衣はまだ後輩を犯し足りなかった。
 後輩は一度受け入れられた結衣の中にもう一度自分のものを突き刺し、圧迫してくる中でもう一度、欲望を吐き出した。
 結衣は結衣で先程受けた自分以外の自分の責めを身体中に感じていて、全身が結衣からの愛撫に溶けてしまっているようだった。
 結衣がまた絶頂すると、別の結衣たちをもう一巡し、最後の最後に最初の結衣の中で後輩は欲望を吐き出し果てた。
 後輩が動けなくなったことで、結衣たちも諦め、眠りについた。すでに時刻は夜遅くになっていた。


 朝起きると、結衣たちはまだ一人に戻っていなかった。
 結衣は裸のまま起き始めた別の結衣たちを見て、一人また一人と別の自分を襲い始めた。日頃のストレスのせいで、結衣は後輩だけでは満足できなくなっていて、目の前にいる自分を性的対象として交わり始めた。
 起きているとろんとした目の結衣自身に、結衣がキスを重ねる。
 両手で自分の胸を持ち上げ、乳首を相手の結衣の乳首に擦り合わせる。
 相手も同じようにキスを自分に押し付け、舌で口内を蹂躙し、乳首を同じ形の自分のものに擦りつけていた。
 八人の結衣たちは自分を相手にして、九人目は後輩を寝ているまま犯していた。
 キス音が部屋のなかで反響し、喘ぎ声が結衣たち全員の耳に淫らに聴こえた。
 結衣は感じ始めた結衣の中に指を挿入し、耳元に相手の唇を近づけて自分の淫らな喘ぎ声を脳に注入していく。
 指を入れた先の液体の量が増え、自分の同じ場所も同じように液体が分泌されていった。
 触れればイッてしまうとわかっている一点に結衣は狙いを定めて、何度も何度も小突いた。
「ああああっ、イクっ、イクっ、イッちゃう〜〜……んっ、はぁっんっ…………」
「あっ、ああっ、イクっ、んんっ、イッちゃう〜〜、んんっ、ひゃぁ、あっ、あっ、んっんんっ…………」
 結衣は結衣自身のイクときの声を耳で浴びながらイッてしまった。
「あっ、あああっ、イクっ、みんながイッてるとこ見ながら、外こすりつけてイッちゃう……ん、んっ…………」
 後輩に敏感な部分を擦りつけて九人目の結衣はイッてしまっていた。周りの結衣が結衣自身を相手にしているのを横目に後輩の身体で自慰をして、結衣たち八人の喘ぎ声を浴びながら結衣はイッてしまった。
 結衣は結衣同士をとりかえっこし、他の結衣たちの身体も体を擦りつけて堪能する。
 全員が全員の身体を感じ終え、だが結衣はまだ満足していなかった。
 円になって、九人が一堂に会し、自分以外の八人の結衣が、はしたなく自分の局部を股を開いて丸出しにして、他の結衣たちを誘惑するように全員が全員他の結衣たちの目線の先に淫猥な局部を見せ、その鼻に、濃厚な女の色香を送っていた。
 誰がということもなく、目で自分の局部を楽しんだ結衣はそれぞれ指でそこを弄り始めた。
 あっ、あっ、とそれぞれの喘ぎ声が漏れ、脳の中の快感が、目の前の光景を凌駕していく。結衣がクンニと乳首責めを誰かにされたいと思うとその瞬間、更に18人の結衣たちが現れ、結衣の乳首を後ろから両手で摘まれながら、指で犯している局部には、結衣の舌が触れ「ずずずっ」と溜まったジュースを啜る音がそこから聞こえた。
 九人が18人に犯されている光景に、結衣は高まり、局部と胸部の快感は結衣の脳を焼き、結衣は激しく全身を痙攣させてイッてしまった。他の八人の結衣も同じようにイった。

 結衣たちは、車で3人、交通機関で13人、徒歩で9人、残りの2人はタクシーで家に帰った。多すぎる結衣たちに家族が驚いたのは言うまでもない。
 後輩は一日一人とデートしても、結衣のことを知っていても結衣のことを知らないという状態が長く続いた。
終わり
【 2019/09/15 07:04 】

| 小説 | コメント(0) | トラックバック(0) |
家に帰ってきたら眠くなってエッチぃことを分身に任せた話
お久しぶりの明後日の狩人です。最近はVtuberをよく見ています。湊あくあかわいい。夏色まつりかわいい。


 プレミアムフライデーとは最近できた日本のイベントのようなものだ。
 決まった日付の金曜日に会社員を早めに退社させて、余った時間やエネルギーで消費を促すことが目的である。会社であれば希望する人が集まり飲みに出たりもする。
 私は日頃の疲れを取り、他の社員との親睦を深めるためにも会社の飲み会に出席する気持ちが弾んだのだった。初めの方は、女性の人数も多くバラエティが豊富な人材がいる社の輪に混ざり、私はよく気を利かせて自分もハメを外してお酒を楽しんだ。だが、女とは底の浅い樽のようなもので酒をある程度身体に入れると気持ち悪くなったり、疲れて眠ってしまったりするものである。一人また一人と酒の席をリタイアしていく同期たち、私は意外とお酒が入っても普通でいられる体質なので、テンションの高い営業の方や、それを統括する気前のいい悪く言えば大柄な上司に昭和に絶滅したかのようなセクハラをされ、にこにこしてるのをいいことにお尻を触ったり、頭をなでたり、私の頬を掴んで左右に動かして「べっぴんさんやわ」と謎の言語を発し、挙句の果てにミニスカートでガードされている股の間を手ではたいてきた。私は
「いいかげん、酔いが回ってますよ。今日はこの辺にしましょう。ほら、私も結婚してますし……」
セクハラ常習の上司は
「ああ、そうだな、、、zzzzzz……」
と気が済んだのか眠ってしまって、しばらく後にラストオーダーのお知らせに焦り眠っているみんなを起こして回った私の苦労は、現在は言葉に尽くしがたい心痛へと変わっている。子供が生まれて育休後の主婦というのは、それはそれは心的に不安定な状態なわけで不安とかで押しつぶされそうなのに、うちの上司はあまりそういうことまで気が行かないようだ。
 そういえば忙しかったせいもあり、性的欲求の解消は二の次、三の次になっていたのだ。一ヶ月、いや二ヶ月も会社や家庭で働き詰めであり、休みはあまりなかった。私も女であり女の中では、他人よりは行動力もあると自負している。女の中でも特殊な人種なのか頭の中では上司にぺしぺしされた股の感触がリピートされていた。脳汁がどばどば出て、好き好きホールド(名称は私だ)と呼ばれる(自分で呼んでいる)現象が下半身を侵食していく。
 私は興奮すると、まるで膣と子宮が雑巾絞りされているような感覚に陥る。痛いといったわけではなく歩いているときも、走っているときも会社で座って働いているときも、脳内の興奮に比例して雑巾絞りで出てくる水のように、膣から子宮から快楽を感じさせる物質を分泌するのだ。ネットで調べるとノーハンドオナニーとかいう奴らしい。性器に手で触れなくても、膣と子宮周辺の筋肉が緊張したり緩んだりと、その運動だけで身体が快楽を貪るらしい。
 家に帰る途中、脳汁と変な汗がたくさん出て、ダーリンに連絡を取ると、安心する返事が返ってきた。安心したのもつかの間、また頭の中で脳汁がどばどば分泌されて、電車の中だというのに膣は熱くなって広がり、乳首の先はピンっと存在を主張していた。
 喉からは喘ぎ声が微かに出て、服の袖で必死にそれを隠そうとする。酒の飲み過ぎで尿意が下半身から脊髄を通って上半身に延髄、小脳、海馬、視床下部を刺激したあと大脳に達する。それは、私の身体が排泄物を処理できる場所を求めていることを意味し、アルコールと性的快感で通常の思考を維持できない脳に麻薬のように作用する。
 あと二駅、一駅と途中でトイレのある駅で降りてしまおうかと悩み、降りてしまえばその次に来る電車はもう人が一人も入れないほど満員電車なのだから、そんなことはしてはいけないと理性が本能を攻撃し、私はやっとのことで自宅の最寄駅に到着した。トイレを済まし、バスで自宅へと帰還した私は、ダーリンと娘、居候である私に似た女性の歓迎を受けて、寝室へと行き、そこにあったベッドへと沈んでいった。
 ベッド横の時計を見ると時間は9時を指していた。プレミアムフライデーのせいで早めに宴が始まり早く終わったのだ。睡眠を貪るにはまだ早い。
 だがベッドから起き上がる気力もない。私は疲れている。
 そうだ、性的欲求を処理しなくてはならない。
 まるで男子のような発想に突き動かされ、だが止まることはなく私は身体を起こした。
 私の能力は自分を増やす能力だ。居間にいた居候の女性が私に似ていたのもそのせいだ。以前作成した私の劣化コピー、本人には悪いが家事と育児に労力を提供してもらっている。本人は笑顔なので、この奴隷扱いも私には罪悪感はない。一方作成された自分の分身には、私の記憶、人格、性格、趣味、思考、好きなこと、嫌いなことがトレースされる。分身の存在を消す時には分身の経験した記憶が私自身に統合される仕組みだ。
 この能力自体は便利なので、たまになのだが力を借りている。一人人数を増やせば私の代わりになるし、十人増やせば十人力、百人増やせば百人力である。制限は特にない。200人より多くは増やしたことがないのでどうなるかわからない。200人の召喚は川の土手で夜中にしたことなので、他の場所では人目があってできそうもない。あのときは客観的に自分の体臭を200人分吸い込み頭がどうかしたのか、はたまた面倒な性癖に目覚めたのか好意と恐怖と背筋を沿うびりびりとした寒気を感じて(実際寒かったのだが)依存症になってしまう適性があるのだろうと思った。なので能力を最大限発揮する事は遠慮している。
 話がずれた。つまり、性的欲求を処理する方法、私の得意な能力を使っての処理に必要なものは特にはない。あるとすれば覚悟と、後に残る後悔と恥辱に対する耐性だろう。
 冷蔵庫まで行き水をごくごくと飲む。身体の中に残っている酒を薄めるためと、毒を吐き出すデトックスのため。バナナを一房冷蔵庫から取り出し、三本あるうちの一本を向いて食べる。
「先に寝るね」
リビングで家族に挨拶して、片手でバナナの残りを掴んで寝室まで運んだ。
 自分の肉体、精神を構築するときは、あまり意識しないがまるで神にでもなったような気になる。当然、罰当たりなので微かに頭をかすめる程度のエゴだ。
 光を帯びた“モヤ”が舞い。二つの塊にまとまって、それが人の形を形作る。仕組みさえ作れば生命に似たその構成物は勝手にまとまり始め、私が力を加えなくても自分で形を整えていく。二つの別々の塊が人の形になったぐらいのころで、私は能力を使うのを辞め、成り行きに任せることにした。
「ふぁぁ……、おやすみ」
と私は静かにベッドで眠った。


 にぎにぎ、手を開いて閉じ動きを確かめる。目の端には同じことをする私に似た人物がいる。右手で自分の右頬まで手をやって、めいっぱい引っ張ると目の前の私に似た人物は「痛たたたたたっっ」と彼女自身の右頬を抑えて悲鳴を上げた。今度はお返しにと彼女自身の左の頬を彼女は左手を使って目一杯引っ張った。
「痛たたたたたっっ」
 触れられていないのに触れられている。触っていないのに触っている。もう一つ別セットで存在する頬と左手の感覚が私に痛みを与えてきた。
 ベッドの方を見ると先程まで尿意を我慢して電車に乗っていたオリジナルが造物主たる余裕を持った顔を見せて、すーすーと眠っていた。生意気そうな顔をいじめてやりたいのは山々なのだが、生憎明日も明後日もオリジナルは家の家事などで忙しいらしい。私の自己同一性が保たれているうちは、それは私にも関わる出来事であるので、いま休眠を必要とするオリジナルの身体に刺激を加えるのは遠慮するとする。
 客観的に見た先程の自分の表情、アルコールのせいでとろんとした目と頭の操作と身体の動きがアルコールのせいで阻害されている。脳も侵食され車に乗ればおまわりさんに引っ張られていくのは間違いない。
 服は乱れ、体の緊張は解け、下半身の快楽を発する器官はしきりに性的欲求の解消を身体に、脳に求めてくる。呼吸をするごとに膣を覆う筋肉はそれを潤わせて、まるで熟んだ果実のように人に食べられることを望んでいるようだった。
 唐突だが、最近の私には悩みがある。私は女であるのだが、同時に好きになる対象が女である場合も多いのだ。もちろん結婚もしているので、種類的にはバイに入る。たまにかわいい女の子がいると社会通念に反してお近づきになりたいだの、一緒に買物に行きたいだの変な空想を抱いてしまう。
 そうそう、自分の身体が好きなわけではない。断っておくが私は鏡に写っているもしくは、自撮りした自分の体に性的な興奮を覚えるわけではないのだ。私という自己が限定的な人間創造の能力の恩恵を受けているのは癪なので、ぜひ能力を半分でも全部でも譲渡したく思う。公平の観点からそれが望ましく思う。
 であるから、自己の投影としての接触より、相互理解の促進を目的としているのであって、時間が無意に進むことを良しとはしない。
 長くなったがつまり、相手の身体の性的不活性を解消するのが目的である。だがその中に、女性性への欲望を含める私を誰が責められよう。
 例えば、街なかに歩いている女の子に女の子である私が好意を抱いたのであるなら、まず最初にする行為といえばつまり相手の胸に自分の顔を埋めるという行為であろう。実際にしてみる。
 私の女の整った顔つきを、別の女の胸の脂肪と皮膚が包み込む。呼吸をすると胸の汗の匂いを感じ微かに乳腺から出る。乳成分を嗅覚が感知する。
 身体を預けるほうと同じように体を預けられるほうも、感覚の共有を通して同じ体験を味わっていた。それに加え別の女の髪の匂い普段なら気にならないものも百合というフィルターを通してみると脳をとろけさせるには十分だ。
 意識と感覚を共有している者同士、言葉はいらない。胸に顔を埋めていた私は、もう一方を押し倒し女になったもう一人の私の唇を舌でこじ開けた。目をつぶり、相手もつぶる。舌で相手の歯茎を舐め、疲れると休憩して、相手の唾液混じりの空気を自分の肺に注ぎ込んだ。キスをずっとする。そう決めていた。また歯茎を舐め、鼻で呼吸をして、相手の口腔と喉の空気を吸い込み、真ん中をつないだ真空ポンプのように相手に自分に唾液と喉の筋肉でセックスしていく。百合という目的上ここで相手の最も敏感な蜜壺に指を突っ込むようなことはしない。服を着たまま目をつむりする行為を続ける。もう一人の私の肩に後ろから手を回して力を加え自分に引き寄せる。二つの身体の接する場所が増えてお互いの舌が緊張でおっくうになっていた。
 舌先をくっつけて、つんつんと何度も触れさせる。構成物質的にはまったく同じオリジナルのコピー水分もミネラルもコレステロールもミトコンドリアも地球が始まったときから同じ軌跡をたどってきた物質が2つに分かれて同じ接点で接している。呼吸から漏れる水分も汗から滲み出る塩分もまったく同じという理屈を超えた結果がここにある。なのにお互いの精神は攻めと受けを演じ、まったく同じ動作一つ鏡相手にするようにはできそうにない。私が彼女の唾液を飲むと私にはプラス一点、彼女が私の唾液を飲むと彼女にプラス一点、私にはマイナス一点。そうルールを決めても
相手が気持ちよくなるように自分が気持ちよくなるようにルールはなかったことになっていく。また舌で歯茎をなぞり、相手からの唾液を飲み込んでいく。もう一人の私からまるで何よりもほしいと言わんばかりに私の唾液を自分のものにしようと、もう一人の私の舌が歯茎を刺激する私の舌を舐め回していく。
 また先程のオリジナルの水分補給のせいで尿意がぶり返し、相手も相手の膀胱から同じだけの刺激を感じている。自分の形の口腔、舌の根元、興奮した息を感じて、名残惜しく私はキスを中断した。
 次にすることは、敏感になった乳首に刺激を加えること、押し倒していたもう一人の自分の体の上でくるりと上半身続いて下半身を180度反転させて向かい合っていた体制から相手の身体に仰向けで乗る形に体制を変えた。
 彼女の上に覆いかぶさった私は何もしない。バックの体制でなにかできることがあるかといえばやっぱりなにもないわけで、私は彼女に体を委ねる。
 もう一人の自分の手は胸を円を描くように移動して時々、胸の頂点を一瞬だけ通過する。私は顔を覆い誰に見られるでもない胸で感じている自分の顔を隠す。
 私の背中にはもちろん位置的に彼女の胸がくっつきその頂点も限界まで勃っている。私が感じれば彼女は身体をくねらせ結果乳首の先が私の背中を擦る。彼女の乳首が擦れたことで私は更に快感を感じて上半身を動かせば動いた背中が彼女の乳首を擦ることになる。背中が動くという行為が乳首を刺激するという倒錯性に興奮して胸の頂点もずっと下にある秘豆も感じ始める。また二人とも服を着ているので、乳首はブラその上のシャツに擦れて細い糸、ブラの生地に犯されているような錯覚に陥ってしまう。
 弱すぎる刺激に、待つことができない私は身体を上下に動かしてわざと背中を後ろの自分に擦りつけてしまっていた。
「はっ、ぁぁ、はっ、はぃっ」
くぐもるような音ではなくて呼吸に喘ぎ声が軽く乗っかっているだけのような、だがその実自分の快楽のために相手の乳首に対する凄惨な責めが二人のやりとりとして存在した。下の自分のほうが相手の乳首に対するじっくりとした責めが続けられる分有利だったが、上の自分もがむしゃらに背中を相手の乳首へとこすりつけて、自分の乳首への刺激と合わせて捨て身であろう自虐的な刺激を続けた。
 膣と子宮と秘豆は何の刺激も与えられないため自ら腰を振ることでしか、溜まったフラストレーションを開放する方法はない。下で責める同じ女も上の女から伝わる秘豆の刺激をなくそうと床と上の女性との間で空いたスペースを必死に腰をふるために使う。
「「はっ、はっ、あぁ、はっ、あっ、あ、あ……、ああ……、っっ……、ぃぃ……、ぃぃいいいぃぃ……………………」」
 生殺しの責めを自覚なく受け、二人の同一人物はまったく同じように快楽を発する場所に与えられない決定的な刺激を求めていた。
 興奮と快感は最大限に高まり、下の自分は上の自分の乳首をぎゅぎゅっと強く摘む。刺激を共有している二人はたこのように相手の気持ちいいところに的確に刺激を加える。ぎゅっと摘まれた乳首は想像を絶する快感を脳に供給する。片思いや失恋で胸が詰まるあれの何百倍もの刺激だ。
 同じものが下にいる自分にもあるため、圧迫された胸の頂点から秘豆と背筋と脳内の快楽中区を刺激する物質が神経に放出されていく。上の自分は身体を上下に揺らし、下の自分も自分の胸の乳首が擦れるように、身体を上下に揺らしていく。
 息の合ったコンビネーションで下の自分の乳首も刺激されていく。上の自分と同じだけ勃起し膨らんだそこは上の自分の服との摩擦でとろとろになったかのように形を変えていく。
 下の自分の手は上の自分の陰部に、上の自分の手は下の自分の陰部へと伸びていた。服の上から二人はそこを勢いよく風に撫でられているかのように刺激し、あっというまに絶頂直前の所まで来た。男であれば射精というゴールがあるのに対し、女性にゴールはない。イカない程度の微かなしかしこれ以上ないほど速い刺激で、二人の秘豆と花弁の周辺は刺激され続ける。
 乳首で膨らんでいた胸の風船と同じだけ、下半身の風船が急速に大きさとかさを増していく。相手は自分であって自分ではないので手加減はない。自分のものではない手が最も敏感な場所を這い回るのに自分は拒絶するでもなく快楽を甘受している。二人の私の心に罪悪感が這い回り、同じだけの快感がその周りを包んでいた。
「「あっ、がっっ、がああああ、ああ、ああ、あああああ、がががぁぁあがあ、んぐぐぐぐんぐぃぃ、いいいいい…………、ぃ…………、ぃんんんんっっ………………」」
 限界まで高速の刺激を前に絶頂はすぐだったが、すんでのところで二人は手を陰部から離した。
 腰は何度も痙攣し、受け取るはずだった刺激を求めて刺激の元などない空気を擦る。


 何度も身体を痙攣させたあと私たち二人はお互いに向き直る体位に戻り、私と彼女は上下にずれ私の顔が彼女の股を覗く格好になるように移動した。
 彼女の股間は時々ビクビクとはなるものの、まだズボンやショーツはシミで濡れているわけではなく、私たち二人の脳が感じやすいようにできているのだと人体の神秘に恐怖を感じる。
 左手をもう一人の私の右足の付け根にそえ股が開くようにする。右手で普段誰にも触らせることのないズボンの膨らんだ部分を指先で擦り秘所と秘豆に刺激を加えていく。
 ゆっくりだが確実に刺激を加えていき、すでに興奮している身体はときどきビクンっビクンっと快感の源泉の存在を主張する。
 私はその股の間に顔を埋めズボンとショーツとその奥にある自分の股間の匂いに恍惚となる。
 顔を埋めている間、両手でもう一人の私の太ももや足の付け根に手を這わせていって寸止めに耐えかねた秘所はそれ自ら股間を自分自身の顔に押し付けてくる。
 鼻に押し付けられる自分自身の感覚はもう一人にも共有されているわけで、不安定な体勢の中、彼女は自分自身の鼻に手を押し当て倒錯した匂いの刺激に興奮を隠せないでいた。
 顔を離し私はまたもう一人の私の股間に指をこすりつけていく。
 一往復をゆっくりゆっくり移動させていく。
 刺激されるだけのもう一人の私は両手で乳首をいじろうとするが必死にその欲求に耐えている。快感でどうにかなりそうだと秘所からの刺激に反応して顔を歪ませていた。
 私自身の秘所にも自分と同じコピーが股間に張り付いているかのように自分が秘所を擦る刺激と同じ刺激が股間にはしっている。
 その股間をいじっているコピーにもまたコピーが張り付いているような数珠つなぎの光景を想像して、一層小さな刺激を何度も何度ももう一人の自分の股間に対して感じさせてしまう。同じだけの刺激が自分の脳にも響き私はついに耐えきれなくなり手を動かすのを中断した。
 私は身体を起こすとズボンとショーツをめくり指で秘所が濡れているかを確かめた。ショーツにはねばねばしたもののせいで縦に筋が入り、試しに指を秘所の中に入れると粘っこい液体の感触と膣の締め付けを感じた。
 私はベッドの脇に置かれたバナナを一本取って、もう一人の私に手渡す。
 もう一人は体位を入れ替え私を犯す格好で私のズボンとショーツを脱がせにかかった。薄っすらと湿ったそこが外気に触れる。
 体位を入れ替えたことで攻守は逆転し、彼女の指が私の露出した秘所をその縁をなぞっていく。
 この体位でなければバナナを自分の中にいれることなんてないし、ましてや男の棒の代わりに入れたり出したりすることなんて絶対にない。
 もう一人の私はゆっくりゆっくり膣の横幅よりも絶対に太いそれを中に押し込んでいく
 ゆっくりゆっくり、膣が満たされたように感じるまで1分2分掛けてゆっくり挿入していく。
 ときどき思い出したように秘豆を指先で跳ねるように撫でて、蜜壺の周辺をゆっくりゆっくりなぞっていく。
 先の穴の細いピストンで油を吸い込むようにゆっくりゆっくりバナナを穴から抜き出しまた押し込んでゆっくりゆっくり挿入していく。
 バナナのカーブが秘所の奥の裏側をを刺激して脳がまた尿意に汚染されていく。バナナがゆっくり抜かれるとそれは収まり入ってくる途中で我慢出来ないほど、何かが漏れそうな感覚が下半身を支配している。
 しばらくそれを続けていると、入れている途中にぞわぞわした快感が背筋から全身に走り池に広がる波紋のように何度も身体の快感の中心である秘所、乳首、胸、耳や首筋にもぞわぞわが移ってくる。挿入がまた始まるとぞわぞわが全身に伝わっていき、それぞれの性感帯が脳に向かって快感に対する反応を報告してくる。
 刺激が強くなりすぎると交代してもう一つあった別のバナナで彼女の秘所を責めた。
 ズボンを脱ぎショーツを脱ぎ十分に湿ったそこに別の形のバナナを入れていく。
 自分のとは違う刺激が彼女の膣から脳へ、彼女の脳から私の脳へ伝わりこちらもゆっくりゆっくり、挿入と抜くことを繰り返す。
 膣圧でバナナが落ちないよう支えている奇妙な格好の私が言えたことではないが、もう一人の私がバナナに感じているさまは非常に滑稽だ。
 秘所の奥の裏側を擦り、秘豆と秘所の入り口を左手でいじっていく。
 ビクビク、ビクビクと腰が痙攣し、秘所の入り口もビクビクと痙攣している。
 熟れてきた身体に満足しバナナを抜くと私はもう一人の秘所に自分の唇を繋げた。ひときわ大きく声を漏らし彼女は私の頭をもっと吸ってというように股間に押し付けていく。
 体位を変え私自身の秘所も彼女の口につくように69の姿勢になり、二重の刺激に震えて相手を籠絡するように敏感なそこに刺激を加えていった。
 クライマックスとばかりに秘豆に対して舌で集中して刺激を加えていく。
 腰の痙攣がとまらなくなり、ふだんならありえないほど愛液が秘所から溢れていく。
 その液体を口に含み、代わりに舌で唾液をこびりつけていく。
 私と同じようにもう一人の私も愛液を飲み込み唾液を秘所にこすりつけ秘所に舌を入れてそこを舐め回していた。
 ツンツン、ツンツンと連続してこつこつと秘豆をノックした瞬間に私の理性は限界に達してそれはつまり彼女の理性も限界へと達して、同時に同じ快感を感じて二人はビクビクしながらイってしまっていた。





 尿意を感じた私は急いで、トイレへと向かった。時間は遅くなり11時半で、すでにこの家の人間は私たち以外寝静まっていた。トイレに先に入るもう一人と外で待つ私、彼女はトイレを済ましオリジナルが待つベッドへと帰っていった。
 私はまだ満足していなくて、トイレの中で分身を作り分身にトイレをさせ、合体して記憶を読み取り、また分身を作ってを繰り返して尿意をそのままに何回も何回もトイレをしていた。贖罪のような、強欲を貪るような感覚のまま10回、20回とトイレをしてまだ興奮が残っている身体で、乳首を摘みながらイッてイきながら放尿してしまうほどだった。
 トイレが私の匂いでいっぱいになるくらいに続けた後、嫌な匂いまみれの所で分身とキスをしてトイレを流し、私たちはその存在を消滅させた。
 オリジナルへの嫌がらせとしてこの記憶は残るのだ。
 表面が濡れた二つバナナとベッドに二人の人間を残して彼女たちは朝を迎えた。
【 2019/07/08 08:51 】

| 小説 | コメント(0) | トラックバック(0) |
同僚だった男に勝手に分身させられた件
こちらは、こもりがちな女の子と場違いな男(空気)の話


 薄暗い部屋、カーテンは閉まったままで電球もオレンジ色の豆電球しか点いていない。部屋のベッドの向かいにはパソコンとデスクがあってサイズとしてはでかいペンタブもパソコンにくっついていた。パソコンの隣にはベッドが置いてあり、身長160cmほどの女が眠っていた。女はもぞもぞとしながら起き上がり、ベッドに広がったストレートにしては長すぎる髪をゴムで束ねて、玄関の近くの冷蔵庫、中にはいっている清涼飲料をコップで飲む。頭をカリカリと掻きながら、シャワーに向かいシャワー室でお湯を使い身体を洗い流す。胸も平均的に育ちCとDの間くらいだと彼女は思っている。
 彼女の名前は米倉緋衣子(よねくらひいこ)、職業はグラフィッカー、エッチな方向性のゲーム会社に絵を納品している。絵のうまいだが緋衣子だが年中仕事があるわけではない。幸い女である緋衣子はネットで絵の配信をして視聴者からもらったお金で多少なりとも生活できているのだ。
 シャワーを終え髪をドライヤーで乾かして、緋衣子はまたベッドまで戻ってきた。テーブルの上のメガネを付けて身体を拭いて一休みすると、パソコンの前に移動する。
 緋衣子が今描いているものは女性のエルフだ。線画を終えて色塗りをしている。エルフはお姉さん風で胸は巨乳、おしりのサイズも通常よりも大きく緋衣子は描いていた。ミニスカートは小さすぎてお尻を隠せていないし、パンツは紺で布地はお尻の六分の一も隠せていない。それでいてエルフのお姉さんの顔はパンツとお尻を下から見られていることに恥ずかしさを爆発させた顔をしているのだ。緋衣子はこんな絵を普段から描いている。今は朝なので配信はしていないのだが夜になると1000人ほどは緋衣子のお絵かき配信を見に来るようだ。緋衣子の描いているエルフの腰は骨の形を残しつつなだらかな曲線を描き、絵の四分の一を占めるお尻の膨らみは男性であれば必ず性的な反応をしめすほどの大きさだった。
「ふへぇ、かわいいなぁ、エルフのお姉さん」
 緋衣子は若干理性を失いながらも右手でペンを左手でコマンドを触り作業を進めていく。前にいつ美容室まで行ったのかというほど肩から腰までの半分ほどに伸びた髪は、ゴムで止めなければすぐ身体の前方へと垂れて来てしまう。お尻の大きなエルフを描いている緋衣子はウキウキしているようで、髪の束の先がちょんちょんと跳ねている。そこから小一時間ほど作業を続けて、緋衣子は八割ほどの塗を終える。疲れからか休みたくなりベッドでまた小一時間ほど眠った。日が傾く時間になり、緋衣子は小さくチッと舌打ちを鳴らす。お金のためだが配信もやっている自分として雑魚の視聴者にあーだこーだ言われるのが緋衣子は毎回キレそうになりながら、その場をやり過ごしていたからだ。食料を近くのコンビニまで買いに行き、帰ってきて買ってきたものを食べると、配信の十分前となってしまった。作業の進捗を動画ライブの説明欄に書き加え、緋衣子は「キレるなキレるなキレるな」と自分に言い聞かせる。
 マイクをセットし、スクリーンショットでライブに画面を映す。ライブ動画のコメント欄には「進んだ進んだ!」「俺が描いたほうがいい」「いい尻」「結婚して」など思い思いのコメントが流れていた。
 お姉さんエルフの絵は塗りの終盤の状態で、レイヤー分けしたエフェクトの部分にキラキラやもわもわしたエロチックなものを描き加えていく。30分ほどして絵は完成して、動画のコメントには質問やお疲れと苦労をねぎらう言葉が流れていく。質問の中には「エッチな絵を描くにはどうすればいいですか?」だったり「エロく見せるにはどうすればいいですか?」だったりざっくりとした質問が来たりする。緋衣子はその一つ一つに丁寧に答えていったが、そのうち飽きてしまってライブ動画の配信を終了した。
「今日も疲れた」
 オフレコなのをいいことに緋衣子は愚痴をこぼした。
 次の日、緋衣子のマンションの扉がどんどんと叩かれる音で緋衣子は目覚めた。
「何っ、うるさいわね」
 インターホンから誰がいるのか見てみると以前同じ職場だった知り合いが玄関に立っていた。インターホン越しに話しかけてみる。
「なんの用?」
玄関に立っている男は言った。
「ちょっと、寮追い出されて、しばらく止めてくれない?」
「なんでうちに、他にも泊まるとこあるでしょ?」
「いいじゃんな他に行くとこないんだよ!」
帰ってほしいが帰るとこがないらしい。面倒くさいが中に入れることにした。何かあったら焼こう。消し炭にしよう。
 あまりスペースがない家に背が高い頭の良さそうなだが、人によく騙されそうな顔の男が座っていた。
速見コウ、エロゲーのシナリオライター、緋衣子より一年早く入社して一年早く会社を辞めていった。三年ほど一緒に働いている。おごってもらった恩などもあり、無下にはできない人物だ。
「なんの用?」
そう緋衣子が聴くとコウは
「泊めて?」
と言ってきた。
「床で寝てね」
と冷たく返事をして、緋衣子は新しく絵の下書きを描き始める。
カリ、カリ、サッ、サッ
 ペンタブを擦る音が唯一の音になり部屋の中は静かな時間がすぎる。コウは
「しばらく出かける」
と言って持ってきた荷物の中から銭湯にいく道具を出して、部屋を出ていった。
 しばらくすると、コウは帰ってきて
「ちょっと手伝ってくれ!」
と言ってきた。
「燃やすか?」
と小声でつぶやいてから
「何手伝うの?」
と緋衣子はコウに返事をする。緋衣子はコウの近くまで行きコウは
「シナリオを書いているときにな」
「うん」
「ふと気になったんだが、俺の書いているシナリオは現実では起こらないようなことばかりを書いてるわけだ」
「うん」
「そこで、いくつかこれは俺には書けないってシチュエーションをピックアップしてみたんだが」
「うん」
「その中に分身ものってのがあってな」
「うん?」
「俺はこの前会社を首になって寮から追い出されたんだが……」
「大変」
「夜に橋荷つったって呆けていたら、異世界の俺的なのが現れて」
「うん??」
「気づいたら俺には、異世界の俺の力が発動できるようになっていたんだ」
「そう」
ということは、コウは何か変な目的でこの家にきたんだろうか?
「じゃあ、ここにいるのって」
「ああ、シナリオの参考にお前に分身ものを味あわせてやろうと」
「帰ってください!!」
 緋衣子は、遠慮なくコウを玄関まで押しやり、あっという間に扉の向こう側にコウの身体を押し込んだ。
「まて、俺は宿無しなんだ! なっ、待て! 待ってくれ!」
「燃やすぞ」
と威勢を張った緋衣子だが、コウの顔が青くなるのを見てコウを家の中に戻すことにした。
 再び緋衣子の家の床に座るコウ
「じゃあここに目を閉じて立っていてくれ」
との声に無言で緋衣子は従う。
「異世界の俺っ、力を貸してくれ」
とコウが言うと緋衣子の額から光が溢れて、緋衣子自身の身体が二重にぼやけていった。緋衣子が目を開くと二重になっている自分の腕や身体が見え
「ひぃっ」
と小さく叫んでしまう。
 時間が経つと緋衣子の立っていた位置が右の緋衣子は元の位置から右側に左の緋衣子は元の位置から左側にずれていった。緋衣子は自由になった身体で周りを見回し、自分と同じ顔の存在に気づく。
「はぁ、何? 私ぃ」
「なんであんたがそういうの、私っ」
見れば見るほど似ていると感じてしまう。お互いの同一存在に緋衣子は興味津津だった。
「ふっふっ、これが異世界の俺がいた場所で使われていた魔法。村の便利屋魔法使いだった異世界の俺はこの魔法で村の手助けをしていたんだ。これを使えば洗濯とお使い同時にできるしな」
(じゃあ、こんなことしなくてもいいのでは)と緋衣子は思ったが、目の前の自分に似た存在を見つめる目は輝いていて、コウの話などどうでもいいと思っていそうな様子だった。
「つぎは……」
「何、これ以上なにかしろって?」
「あんた、泊めさせてもらってて、立場をわきまえなさい!」
緋衣子は二人に増えてそうそう自分との抜群のコンビネーションで居候のライターをとっちめた。
「まだ、やることがある。エロゲーシナリオに必須のもの“性行為”それ以外にやることなんてないだろ!」
 そこまで言うと、緋衣子二人は恥ずかしい気持ちになり同時に頬が紅くなった。
「そっちの緋衣子はシャツを上げてベッドに倒れこんで、こっちの緋衣子は倒れたほうに覆いかぶさるようにシャツの中に手をいれて」
「「えー、ったく面倒くさい」」
「シナリオのためだ頼む!」
嫌だなと思いながら緋衣子は言われたとおりに動いた。一方がベッドに倒れて、もう一方が上から覆いかぶさるように動き、下になっている緋衣子のシャツの中に手を入れる。
「あっ、いっ」
 シャツの中に手を突っ込まれた緋衣子は片割れの手の感触に声を出してしまい、自分の形の手であることを再確認していく。
「そのまま緋衣子の胸をブラジャーの上から揉む、で太ももにも左手で触る」
 コウの言葉通りに攻める緋衣子は動く。眼の前の女は自分であり反応そのものもいつもの自分のもの、変な罪悪感を感じ呼吸が高まっていく。緋衣子はブラジャーの上から胸を揉み、感じて逃げようとする片割れの太ももを撫でやすい位置に移動させ、積極的に撫でる。
「うっ、うっ、いっ、いひぃ、ああ、なんか変な感じする!? 変だよぉ!」
攻められている緋衣子はそうコウに訴え、だが当のコウは動じない様子だった。攻めている緋衣子はコウからの指示なしに片割れの胸を感じるように揉み、太ももから秘所の敏感なところまでをズボンの上から丁寧に擦る。
 十分に高ぶってきたところで、攻めている緋衣子は片割れのズボンの中に手を入れ、湿っているショーツの上から敏感な部分を擦った。
「ひぃぃ、ふぁっ、ぁぁ、ぃひぃ、っっ」
 身体が強張り、攻められている緋衣子は恥ずかしさと気持ちよさで目から涙が出てくる。自分の身体を一番知っている人間からの攻めで緋衣子のショーツの中は爆発しそうなほど気持ちよくなっていた。
 攻めている緋衣子は徐々に感じられる秘所から出る液体とそこからの匂いに頭がボーッとし始めていた。指で触れているショーツからはそこを撫でるほどに液体が出てきて、右手で撫でている胸も先端が硬く尖り始めている。自分自身の肢体に緋衣子は興奮し始めていた。
 攻められている緋衣子の身体は「ひぃ」だとか「んぁっ」だとかの声が出るのに合わせてびくっぎゅっと身体を捻っている。自分に愛撫されているという手と性感帯の相性の良さが予想以上に身体を紅潮させ、相手の手が触れている皮膚を敏感にしていく。
 攻めている緋衣子は攻められている緋衣子の顔を見るしかないが、すでにそれは平常時とは違って、性感帯からの快感に頬は上気し、目はとろんとして、唇はへの字に変化していた。時々思い出したように「はぁっ」「あぁん」「うぅぃえへ」と艶っぽい声を出し性交渉の相手を誘惑している。
 情景を見ていたコウは緋衣子に言った。
「そろそろ、下半身の服を脱がしてお前のそれを舐めるんだ」
まじエロゲーシチュだなと緋衣子は思ったが言われたとおりに片割れの自分のズボンを脱がし、濡れて引っ付いているショーツを脱がし、行為に邪魔なものを取っ払った。普段描いている分、見慣れて入るもののそんなに見ることは多くない女性の下半身、ビクビクとヒクついている秘所や周りの陰毛、足の付根やおへそまでの皮膚などもフェチの緋衣子にはたまらないものだった。見ているものが自分のものだと思うと背徳感は鍋を煮るようにグツグツ湧いてきて、その秘所がヒクつく度にゾワッと背筋をなぞる。
「他の誰でもないお前自身のだから遠慮なくしゃぶれ!」
とコウは言う。
 緋衣子自身も乳首が硬くなってしまったことを自覚して、それでも愛液の酸っぱい匂いのするそこに徐々に顔を近づけていく。舌が秘所に達した瞬間まるで自分自身の同じ場所も舐められているような錯覚を緋衣子は感じて、幼稚ながら片割れが気持ちよくなるように縦筋に沿って小さな舌を走らせる。舌からは酸っぱいし微妙に甘い粘つく愛液が感じられる。鼻から空気を吸う度に秘所からの興奮した女の匂いが肺に供給され、自分も頭が真っ白になっていく。
 舌で舐めると「ひぃ」「ひゃっ」とかわいい声を上げ、秘所で舐めている緋衣子の顔を突き上げてくる。ベトベトのそこを鼻や鼻筋に付けられ緋衣子はどきどきしてしまう。音を立てて吸えるほどまで分泌された愛液をずっーずずっーと吸うと攻められている緋衣子の顔の方から「やめてぇっ」と腹に爆弾を抱えて泣きそうになっている声、更に猫撫で声で言われ攻めている緋衣子の心臓はどきどきでどうしようもないほどになっていた。緋衣子は舌で片割れの秘豆を転がす。緋衣子自身もそこを舐められているような感覚が同じ部分に走り声が漏れそうになる。
「んんっ、んむっーーー……、ぁああひぃぃーー……」
と片割れは声を上げビクンビクンと何度も腰を跳ねさせる。
「攻め手を増やすか」
とコウが言うと緋衣子が二人しかいなかった空間にさらに二人増え合計四人の緋衣子がベッドを囲むことになった。
「「増えた?」」
 片割れを攻めている緋衣子の記憶を持った新しい緋衣子二人は攻めている緋衣子の思考を察し、攻められている片割れの緋衣子の上半身を脱がせ、2つの硬くなった乳首の先端に喰い付いた。
「あっあっ、ああああっっ、んんんんぐぅ、むっ、いいぃぃぃいいーー」
更に2つ増えた刺激に攻められている緋衣子は叫び声を上げ、攻めている三人の緋衣子は更に頭がとろけていく。秘豆を責める緋衣子は甘くなってきた愛液を感じ、乳首の先端を口に含む緋衣子は汗とわずかに感じる独特の濃いバターのような味のそこに唾液を付けて吸ったり舌でいじめたりする。
 乳首につく緋衣子二人はお互いによりこの身体を気持ちよくさせようと競い、我先にと乳首に刺激を加える。片割れの攻められている緋衣子は2つの乳首からのランダムな刺激に腰を振って声を上げ、その気持ちよさを全身で表していた。秘豆を舐める緋衣子は新たに増えた二人の女の尻に挟まれその股の匂いと汗の匂いの混じった匂いを両サイドから浴びせられ、緋衣子の興奮は最高潮に達しているようだった。乳首を2つ舐められる刺激が染み渡り片割れの攻められている緋衣子の秘所からの液体は量を増し、匂いも味も濃くなっていく。どろどろ口に残るのに甘く感じてきて、秘所のビクビクは7秒に一回ほどのペースで動いてしまうほどだ。
 秘豆を舐めている緋衣子が秘所の蜜壺の方を舐め始め、とろとろのそこの奥の方に向かって舌を伸ばす。きゅっきゅっと肉壁が舌を締め付けて、壁についている液体が舌と唇に溢れてくる。秘所と秘豆を舐めている緋衣子は興奮に負けて緋衣子自身の身体の秘所に手を伸ばす。自分の愛液が溢れてきそうになっているそこに両手を伸ばし、右手の人差指を中に付き入れた。
「はぁぁぁんっ」
 発情した吐息が感じている緋衣子の秘所を刺激し、ビクビクっと秘所が震える。緋衣子自身が感じる声が漏れながらも緋衣子は緋衣子の秘所に更に舌を這わせた。
 乳首を口に含む緋衣子二人は右側は左手、左側は右手を使って、緋衣子の腹と胴を撫でる。ときに別々にときに重なった2つの手を同時に使って緋衣子身体をそのゾクゾクする部分を狙ったかのように攻撃する。こちらも絶妙なコンビネーションで、感じる部分に的確に手を移動させていく。反対側の手では、抑えきれなくなった秘所の愛液を啜る緋衣子と同じように、自らの快感の源泉に指を移動させた。右の緋衣子と左の緋衣子が同時に自分の秘所に指を入れ、親指で秘豆を擦り始める。
「「あああっっ、ぅぅんーーー、んんぃぃひぃぃぃっっーー」」
 全く同じ鏡写しで自分の同じ部分に指を這わせる二人、二人の緋衣子は手をつないで快感に耐えながら自らの秘所を弄る。快感に跳ねるのも同時、緋衣子の乳首を口に含むのも同時、快感をさらに感じようと自らの秘所の指のストロークを早めるのも同時だった。自分の快楽目的に行動し始めた緋衣子たちにコウは指示を加える。
「上の二人の緋衣子はそのままお互いの秘所を攻めろ、だが先にイってはいけないからな!」
「「うぅー、わかったっ」」
 乳首を舐めていた二人の緋衣子はベッドの上でお互いに向き直り、相手のすでにとろとろの秘所に指を挿入する。反対側の手は相手の胸を揉み顔と顔同士でキスをする。
「「んんぅ、ふむぐっ、うううんんくちゅっ」」
 鏡で写したようにそっくりな二人が、自分を愛撫するように相手の気持ちいいところを責める。その刺激はそっくりそのまま自分にも帰ってきて、胸と秘所からの快感で相手への愛撫に集中できない。弱まったりまた強まったりする攻撃で二人はいつまでもイクことができず、快楽絶頂への寸止めを繰り返す。二人のキスから漏れた唾液がさっきまで乳首を舐められていた緋衣子の胸に落ちてきて、敏感な部分を唾液が濡らしていく。
「ひゃんっ」
と甘い声が漏れその緋衣子の秘所に顔を埋めていた緋衣子はどろどろの液体に濡れた股間を顔に擦り付けられる。べたべたなそこの感触に緋衣子の秘所はビクビクと痙攣しそこに入っていた自分の指を締め付けてしまう。
 部屋の中は女の秘所の匂い、胸から溢れる女の独特の匂いで溢れ、緋衣子同士が絡まる光景はどんな男が見ても興奮せざる負えないほどだった。
 二人でお互いに絡まる緋衣子たちは相手の秘所に指を突っ込み、相手の乳首の先をぐりぐりと摘み、擦り付け、押し込んでいた。コウからイクなと言われている以上簡単にイクことはできない。相手をイかせてからイクんだと相手を極限まで責めると自分も極限まで高められてしまう。
「「はっ、わっ、あああぁあんん、ああっぁっあああーーー」」
「はぁああ、あああっ、あああぃぃぃぃっぃぁあああ」
「あああはぁ、あああっぃぃぃ、あああんんんっっ、ああっっ」
 叫び叫ばれ興奮のままにキスをして、緋衣子は緋衣子を攻め上げ、相手の緋衣子も緋衣子のことを攻め上げていた。ビクビクとイきそうになると、腰を痙攣させなんとか行かないように踏ん張る。相手も同じようにぎりぎりで耐え相手を先にイカせようとこれ以上無理という速さで相手の秘所を刺激する。
 まったく同じように攻められた緋衣子二人の身体はまったく同じ快感を蓄積し、まったく同じタイミングでイくことになる。決壊しそうなギリギリで耐えに耐え忍んだ。秘所と乳首からの快感を緋衣子は限界まで感じ、舌と舌が触れるとろけそうになるキスの中二人は限界まで溜め込んだ快感を開放する。相手の指と自分の秘所が痙攣するのを感じて相手の舌の感触と自分の唾液の味を感じて、緋衣子はイッた。
「はぁぁぁぁああぁぁあぁあああーーーーーーーー、ががぁあぁがあああああああああーーーーーー」
「はぁああぁあああぁあああぁあーーーーーーーー、ぃぃぃががあぁがあぁがあああぃーーーーーー」
 あなたが先、いやあなたが先と指を相手の秘所の一番奥にまで差し込み、緋衣子はイク。快感で緋衣子は失禁し、秘所から溢れた尿は下の緋衣子と秘所を口に含む緋衣子を濡らしていく。下にいた緋衣子は乳首に愛液と尿が当たることで絶頂し、下の緋衣子から吹き出した愛液と絡まる二人の愛液を被った最後の緋衣子も同じく秘豆を限界まで擦り自分の愛液と自分の尿の匂いを感じながら絶頂した。
「「「「はっ、はぁ、はぁぁ、はっはっああ」」」」
 緋衣子は全員裸の自分の身体に顔を埋め絶頂の余韻に浸りながら眠ってしまった。




 深夜、目覚めた緋衣子は自分と同じ姿の人間が他に3人いることを確認し、汗ともろもろの液体を流すためシャワーへと向かった。一人がシャワーに向かったため、他の緋衣子たちも目覚め同じようにシャワーへと向かう。狭いシャワーには四人の緋衣子が集まりまだ汚れが取れきれていないからだからは、性的な気持ちを催すフェロモンが緋衣子たちの鼻を直接刺激していた。
「あんた、私なんだったら、私を先にして出ていきなさいよ!」
「あんたこそ、私なんだったら私を先にしろって言いたいね!」
「そっちの二人だけで争わないでよ、出ていくならあんたたちが出ていって!」
「うっさいのは、あんただろおまえらがでていけよ!」
 緋衣子は緋衣子と組み合わせるととことん仲が悪くなることを察した。
「あんあん、って喘いでたくせに!」
「そっちだってヨガってたじゃんか!」
「あれは、やばかったからで、そっちもだろ!」
「なにいってんだよ、お前だって!」
 緋衣子たちは相手に体をこすりつけるほどに密着し、威嚇してシャワーそっちのけで言い争いを続けてしまった。
終わり

【 2018/10/05 23:01 】

| 小説 | コメント(0) | トラックバック(0) |
前ページ | ホーム | 次ページ